2024年7月11日(木)

なにもせずのんびり過ごした雨がちな日。玄関前に出したままの鉢のくちなしがオオスカシバの幼虫にむさぼられていた。花芽までかじられている。ああー……。丸坊主になる前に気がつけてよかったというべきかもしれず、例外なくベニカXスプレーをかけた。母と夕餉に花咲ガニを食べ、手は細かい傷でいっぱいに。うちの猫に引っかかれるとこんなふうになったなー、などと思い出していた。

2024年7月10日(水)

午前中は就労移行支援へ。いろいろ聞かれそうだという気持ちで所定の場所へ原付を止めたところ、何名かが集まりそのようになった。そこまではよかったものの、嫌がらせというか舐めを繰り返すいつもの人もやってきて軽口を叩いたので、黙ったままそちらへにらみ付けを行った。あのすこしの時間に、じぶんは明瞭に殺気をぶつけていたと思う。彼は目をそらして謝り、周りにいた人たちまで気配を察してあっち行きましょうねと立ち去った。これまで長いこと、自分自身の感情にあてられるのが苦痛で激しい感情を抑えつけてきたように思うのだけれど、彼はもう余計な真似を仕掛けてこないだろうと思うと今回は気持ちの軽さも感じた。それからはいつも通りの流れがあり、担当スタッフさんと面談。スマホで写真を開きつつ、旅の報告が主。面白がってもらえたように思うものの、それだけで時間をかなり使ってしまい、今後の方針や行動についてはざっくりと打ち合わせる感じになった。きょうはひとまず七月、八月の利用予定を申請し、そこで本日の通所はおしまい。原付にかばんなど仕舞っていた帰り際、たまにやりとりがあるくらいの利用者さんが話しかけてくださり、しばらく見かけなかったので心配というか気になっていましたと打ち明けてくださった。旅のことに触れつつ、自分にはわからないところで気にかけてもらえていた、そうしたことをその方からも感じて、お礼を伝えた。例の彼は通りすがりにもう一度謝っていったな……。それからは時間調整の意味合いもあっていったん自宅へ戻り休むうち、疲れてすこし眠ってしまったらしい。ときおり水滴を感じる程度の空は、夕ごろにはいつのまにか雨がぱらつくようになっていた。あすゆっくりするつもりで、次第に本降りとなるなかレインコートを着て定期通院先へ。先生にひととおり報告をしてそれはよかったという話ののち、「じゃあ前のバイク屋さんのことは忘れましたね?」という言葉をいただいた。懸念されているのはそこなのだなということは分かったからうなずいた。正直なところ、それに対してイーブンにペナルティくらい受けておきなよという暗い思いがあったから、先生がおっしゃるならと納得したよ。それに、友だちも同じ意見を伝えてくれそうな気がした。豪雨となるなかまっすぐうちへ帰り、庭の暗がりを前に夕ごはんを食み、なんとなくこれを書き出していたら日付がもう変わりそう。怒れること、それを表に出せるようになっているという変化は好ましいのかもしれず、それをできているから怒りや憎しみも減るのだろうと思いはするけれど、やっぱりこれはこれで自分に当てられるしんどさを感じてしまうなー。感情は心の問題のようであり、かつ置かれた状況とフィジカルにもかなり左右されるものだから、まあまあよくなっているよと思っておふとんへ入ろう。いま急に地震があってびっくりした。

2024年7月9日(火)

買い物へ出てかばんを洗ったほかはのんびり。菜園のミニトマト各色が下のほうから色づいてきた。出発前に土を替えた鉢のくちなしは見たこともないほど葉につやを持ち、枝のひとつに花芽さえ付けている。茉莉花も花盛りの周期。外にいるほうが元気なんだなーと思いつつもあとで居室へ入れようか。旅のあとではひとりの静けさが必要らしく、そのように。きのうはNPOさんから入れていただいていたジェラート作りの日だったのだけれど、ここで無理に参加すれば不満を感じると思い、見送っておいたのだった。しばらく前なら求められているのだから役に立とうという思いが勝ったところ。変化してるね……。各方面のひとの足りなさ、見つからなさは分かるけれど、じぶんの優先するものが徐々に自分自身になってきている感がある。あすは就労移行支援にて午前中に面談がある。通院先にもおくすりも出してもらいにいきたいし、夜更かしはほどほどにして眠るがよい。

2024年7月8日(月)

午前中は菜園の雑草を抜いたり、暴れるミニトマトを整枝したりフェンネルを束ねたり。勢いに任せて雑に作業をしたところ一時間半で片付いたけれど、びっしょりと汗をかいた。ほかはなにもせず。

2024年7月7日(日)

金曜に帰ってきた。土日は一緒にきてくれたぬいたちを洗剤のお風呂で綺麗にしたほかはごろごろ。22日間の旅行はここへ一日ずつまとめるなどして書きつけるつもり。身体的な疲労感はあまりないものの、気疲れした部分はそこそこあるのではと疑っている。そのくらい疲れらしい疲れを感じていない、これはなんだろうという状態。体重計に乗ってみたら、体重は1kgちょっと増、うち筋肉量は3.5kg増、体脂肪率は3%近く減。あれだけ北海道の美味しいものをたらふく食べておいて、体内年齢が5歳若返り健康になっている……。原付での移動はいちおう全身運動になるから、旅のあいだ筋トレのような効果があったみたいだ。どうなるかわからない心許なさで踏み出した北海道一周は、ずいぶん夢中で幾多もの幸運と出会いに恵まれ、行ってよかったと言えるものになった。そろそろ眠ろう。