2023年6月18日(日)

落とした財布を警察署へ届けて下さった方がいた。夕方、スーパーでお会計をするときに財布を持っていなかったことに気づき、断りを入れて駐車場の原付まで戻るもそこにはなく、いったんうちへ帰って探しても見当たらないので、とりあえずお金を持ってまたスーパーへ戻り、取り置いていただいていた買い物をお会計。行き帰りに路上もチェックしたものの財布は落ちていなかったし、個人的にはうちのどこかに置き忘れているのではという疑いがあったのだけど、こういうときは一応基本かなと思ってとくに期待もなく警察署へ遺失物届を出しに行った。日曜の宵でひとけも希薄なロビーにて、歩み寄ってきた女性の職員さんに「どうされました」と訊ねられてあれこれ説明し、これで届出を作るのかなという感じで一通り話した。「落とした財布を自分のものだと証明するようなことはできますか」という質問に「自分の名前が入ったカード類が何枚か入っているのでそれで証明できると思います」と伝えるとわずかに間があり、「じつは、届いています」と笑顔で言われた。思わず「あ~」とため息をつきながらしゃがんでしまった。経緯を伺うと、自分はスーパーへ向かう途中の交通量の多い交差点で、ポケットから財布を落としたらしい。それを目撃していた前方の車両の方が、現場へ立ち止まって財布と散らばったカード類を拾い集め、この警察署へ届けてくださったとのこと。その方は届け出に自分の名前や連絡先を載せることはしなかったそうだった。遺失物届と受け取り書の両方を作成していただくのに少し待った。「入っていたお札はぜんぶ吹き飛ばされて拾えなかったそうなんですが」と職員さんは付け加えてくださったけれど、保険証/免許証/キャッシュカードやクレジットカード/診察券といったものはみな無事に揃っており、「こういうのを再発行となるとすごく大変ですし、これでよいのではないでしょうか」と言われ、その通りでほんとうにほんとうになにより……。見知らぬひとの優しさに助けられた日だった。自分が受け取ったこの優しさを、普段の生活の見知らぬひとたちへ少しずつ還元するかたちで、お礼とすることができたらよいな。

それから、内田和俊『レジリエンス入門 折れない心のつくり方』(ちくまプリマー新書)を読み終えた。レジリエンス=心の筋力、自然治癒力のようなもので、もとは物理学でのストレス(外圧による歪み)の対義語(その歪みを跳ね返す力)、とのこと。ネガティブな気分からいかに立ち直り、その過程でメリットを享受するかについてが書かれており、どのようにアプローチするかということ、特にものごとの受け取り方(思考や解釈)について多くが割かれていた。読んでみて思うのは、主治医の言葉や『いやな気分よ さようなら』に書かれていた内容がひんぱんに思い出されることや、長い闘病のうちに自分がいつのまにか身につけていた対処についても書かれていたりと、ばらばらだったものが一連のプロセスに整理されたと感じたことだった。若い読者を想定しているように思われたけれど、自分も読んですぐに、そして人生で長く役に立ちそうな内容。読んでよかった。

2023年6月17日(土)

NPOさんのところでジェラート作りの第二弾。生クリームの配分を変えて二種類作り、食べ比べをした。自分含め参加者のあいだでは、甘さ控えめ+生クリーム多めがよいのではという意見になり、あとはほかのスタッフさん方の感想待ち。ジェラートを冷凍庫で冷やす合間にはボードゲーム的なことをして過ごしたのだけれど、そのうちワードウルフというゲームは人狼的なもの自体が自分は初体験で、スタッフさんのひとりから「こういうの得意そうですよね」と評していただいた。とくに得意という結果にはならなかった気がするけれど、お互いの読み合いには緊張感もあり楽しいものだった。それから、商店街の催しに加わるかたちで夏休みの子供たちと接する機会がことしもあり、その下準備にもしよかったらとお誘いをいただいたので、様子を見ながら検討中。もうじき夏至だし、『ムーミン谷の夏まつり』と『たのしいムーミン一家』を読み進められたらよいな。季節の移ろいが、はやい……。

2023年6月16日(金)

NPOさんのところで面談。春先に無理をした去年や一昨年と比べてことしはよいあんばいで過ごせている、という話をした。ほか、うちで溜まっていた洗濯ものを洗って干したり。夕食は、菜園で育てているサントリーの濃いバジルとお刺身をオリーブオイルで和えたもの。おいしかった。あすはまたNPOさんのところで活動があるのだよね。喫茶店に出すスイーツのレシピ開発というかアイデア出しというか。早いとこ眠ろう。

2023年6月10日(土)

風のない曇りの日。午前中から母と庭に出て、自分は花壇を耕して広げる作業をした。ついでに蕗の株は茎を収穫してから撤収。がっつり身体を動かして汗も流し、くてんくてんに疲れた。あすというかもうきょうは雨らしいからのんびりしよう……。そういえばすこし前からクレマチスの’アイ・アム・レディー・キュー’が咲いている。この花はうまく光を通して見ると、角度によっては発光しているかのような透明感を放つ。

2023年6月9日(金)

病院をはしご。最初の病院では血液検査のための採血があった。異常がなければそちらの結果を聞くのは次回に。次の定期通院先で主治医は「いいペースで生活できてますし、やらされてやっているわけでもないのですから、自分のタイミングでやっていけばよいのではないでしょうか」と言ってくださった。そのあと文具店でファイルボックスを探したものの、思ったような幅広のものが見つからず。夕暮れの町並みや風景が、特別美しいなにかがあったとかではないのだけれど、自分のいまの内面を反映したかのようにしっとりと心地よかった。日が暮れた帰り道を「これは美しいと呼ぶものだ」と思えた日。

2023年6月8日(木)

産直で野菜を買い込んだり、きのうのパネルとライトをパーゴラに取り付けたり。照明を吊り下げるのに自在結び(トートラインヒッチともいうそう)を活用してみて、その便利さに感心してしまった。その場の工夫や工作じみた作業はやっぱり楽しいなー。夜は雨を聞きながらちょこっと落書きをしてみた。下手もいいところなんだけれど、これも楽しい。ことしはこの時期に楽しいものがきちんとあり、梅雨入りしたこの気候もしっとり優しく感じられる。先生も仰っていたようにこのペースが続けられるとよいね。遅くなってしまった、眠ろう。

2023年6月7日(水)

ソーラーパネルと吊り下げ式ライトが届いた。これは昼に充電して夜に自動点灯するもので、そのうちパーゴラへ設置するつもり。別の話で、普段使いのノートはミドリのMDノートでA5サイズに統一しているのだけれど、それらをまとめて入れるスリーブかフォルダーがほしいと思っていたのだった。その手のオンラインカタログを漁っても、A4かB5なら見つかるものの、A5ヨコは見つからない。ので、コクヨの持ち出しフォルダー(A4ヨコ・緑)を加工して寸法を少し小さくし、A5ノート入れにした。MDノートのクリーム色とも似合ってよいできばえ。……こうした手先を動かしてなにか作る作業、やっぱり好きだなー。病前は実験や工作に目の色を変えるたちだったもんねえ。それとは別に近ごろ散歩や探索をしていない自覚もあり、手も脚も動かしたら楽しいのでは、と思う。してないことで今春はバテずに乗り切ったわけでもあるけれど、つまりこの生活強度ならだいじょぶなのだろう。眠る準備しよ。夏至が近いため『ムーミン谷の夏まつり』をことしも読み進めてる。『たのしいムーミン一家』も前半は、いまくらいの時期に少しずつ囓り読みするのが幸せ。

2023年6月6日(火)

溜まっていた雑誌を読んだり切り抜いたりして片付けた。菜園にて、駄目になったのを種芋にしてみたじゃがいもから株が湧いていたり、調理用トマトのボンリッシュとミニトマトが青い実をつけはじめていた。ことしは春に無理をしなかったおかげでこの時期になっても植物の世話ができている、ような。去年はぐったりと過ごしたために、植えたミニトマトのシシリアンルージュに芽掻きをすることもできず枝を暴れさせてしまったのだった。それと比べたら、ことしの菜園はそこそこ順調かもね。プランターに種を播いて育てたスプリングスパークルというストックと、スターライト・センセーションという夜咲きのストックが咲きはじめた。カロリー0のノンアルコールビールよいな。