2019年11月3日(日)

午前中、祖父の頼みでJAのお祭りに出向いてきた。そこで売られる山茶花によい株があれば後日買いたいから、その育ち具合や生産者情報などを見てきてほしい、というもの。福引き券代わりのはがきを渡されて渋々出掛けたのだけれど、会場を訪れてからは活況に気をよくしていた。単純だなー。園芸売り場は会場の隣の駐車場へ、目立たない感じで設営されていた。小さなエリアにいくぶん玄人好みされそうな苗が並んでいる。実のなっているレモンや子宝草、ぽんぽん菊にダリアなど。今から思うとあのへん、地方の大きめな植木センターとかのチョイスだった。もっとじっくり見ればよかった。山茶花はすぐに見つかったものの、一番の個性である花はほとんどがこれから咲くつぼみで、白花品種(メモし忘れた)と、花弁の裏側にほのかに桃色が入る朝倉というのが目に付いたくらい。株の前でスマホへメモしたりあれこれ写真を撮ったり、売り場の担当らしきお兄さんたちに生産者のことを訊ねたりもしたから、あの買わないのに熱心な人はなんだろう、くらいに思われたかも。そのあと福引きの長い行列に並ぶと、わりあいするする前方へ進んでいってくじを引き、参加賞のナイロン手袋二双をもらった。一等賞の車を洗う高圧洗浄機が欲しいと言っていた母は、のちほど今回の獲物を渡したところ、それなりに気をよくしていた。母はきのうの流感予防接種で高齢者枠に入り、無料でそのワクチンを打って以降機嫌がよいので、その余波だろうか。まあ実用的だしね。僕自身は会場内を巡って熱いけんちんうどんを食べ、金物売り場の肥後守に惹かれるも見送り、山芋のむかごをここでも手に入れて帰ってきた。今さら思う、きのうの市の文化祭よりもこのJAのお祭りのほうが、渋めというか年齢層が高めで自分的にしっくりきた感じがある。

しばらくもやんとしているうち、朝晩は手足が冷えるようになってきた。といっても長年不都合に感じてきた末端の痺れは解消され、それなりに経つ。気に入っている石油ストーブを点けるときたまに、猫にあたらせてやりたいなーと思う。彼女の動画はスマホに少し残っている。一緒にベッドの上でごろごろしていて僕から呼びかけられ、尻をこちらの足でむんずとされる際に、僕を振り返って数度、なんとなく目を閉じる仕草をしている。字面にするとひどい感じがしないでもないけれど、こうして一緒にいたときのことを、折に触れて思い出す。

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