2017年9月30日(土)

昼下がりにJAXAさんからの手紙が届いた。やっと来たかあと馬鹿丁寧に封を開くと、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の名付け親認定証に、つばめの刺繍入りキーホルダーが同封されていた。今年五月末のキャンペーンで衛星二機に愛称を応募したものだ。こういった催しを通じて自分も宇宙開発に参加出来たり、その未来を垣間見ていて、そのお陰で日々の生活に小さな希望の火が灯っている、と言ったら大げさかもしれない。

新聞に今年の米の収量が例年並みと載っていたのだけど、栃木県は不作で全国最下位とも書かれていた。平年を100として今年は93。そういえば八月の日照時間が例年の半分、なんてここに書き付けていたっけ。

それから奥日光で昨日の朝、初霜初氷を観測したとのことだった。ここでも明け方に十度以下まで冷え込んだから、今後は季節の巡りは早まるのだろうなあ。

2017年9月29日(金)

クラフト・エヴィング商會関連の情報を珍しくFacebookから仕入れていた。吉田篤弘のオンライン連載は現在、角川春樹事務所で「おやすみ、東京」と食楽webの「月とコーヒー」が進行中。単行本としては「京都で考えた」が十月二十日に刊行予定とあり、こちらは作品群の舞台袖らしきお品書きだった。

ありふれた話として、本の手入れは壁のヤニ落としや模様替えに発展している最中だ。週末は行楽日和なんて言葉を聴いて目が若干濁るのを感じる。好き好んで取り散らかしてるのは仕方がないので、これを今年の大掃除と位置づけることで主体を保ちたい。

喫煙を止めておおよそ一ヶ月が、ニコチン摂取を止めてからは二週間が経過した。意味の無さそうな節目でもこうして文字に起こすと慰められるもので、先の見通せる道を行くことが大切なのだなあと思う。離脱症状はおそらく現在がピーク。

2017年9月28日(木)

ライフゲージが上手く回復しているときは手の込んだ掃除をするみたいで、あと一月もすれば暖房器具の出番だからと、積ん読を整理してストーブの置けるスペースを作り始めた。照明も、机の真上から照らせるものがひとつ欲しい。

筑摩書房のPR誌「ちくま」の9月号を見本誌で取り寄せたものがただ今、目の前に置いてある。クラフト・エヴィング商會の主要な活動場所の一つがちくまのようだ、とあたりをつけてみていたもので、届いた雑誌を広げてすぐ「イラストレーション/クラフト・エヴィング商會」の文字が視界に飛び込んできた。うし。商會目当てで「ちくま」をしばらく読んでみる。この購読料でこの質と量の文章を読めるというのは、商會を抜きにしてもかなりスゴい事だなー。

雑誌つながりで良い機会だから「本の雑誌」も目を通しておきたい。これは椎名誠やあやしい探検隊の顔ぶれが創立に関わっているとのことで、存在を知って以来気になっている。自分の傾向的に講談社は馴染みがあるから、その辺も。

あ、まずい。小冊子蒐集は狂うほど楽しくて盛り上がるから、アームチェアトラベリングの趣味と一緒に封印してたんだ。海外の観光パンフなどはお気に入りをベッドサイドに立ててあって、特にフィンランド政府観光局の「トラベルノート」は手がけた人物の人柄が伝わってくるようで、今なおお気に入りとなっている。話が脱線した。

とりあえずだね、書店へ行くことがあればPR誌は見せてもらうことにして、冒頭で書いた書籍の整頓に道筋を付けたい。初夏の騒がしい闇には無かった味わい深さを、なにかしつつ過ごす夜長から受け取っている。

2017年9月27日(水)

ハタチくらいによく聴いていたKyoto Jazz Massive(KJM)が、新たに「Kyoto Jazz Sextet」として生まれ変わっていたことを知った。二年ほど前からだってさ。視聴したりインタビュー記事でコンセプトを読んでいるけれど、KJMがわりと取り留めなくジャンルの垣根を越えて自由な音楽活動をしていたのに対し、こちらKyoto Jazz SextetはKJMから前進し、最新のストレートなジャズを日本人が組んでやるよ、ということのようだ。

へー……一応聞き慣れているKJMの後継なら、ジャズ音楽への取っ掛かりに手頃かも知れない。あとでしっかり聴いてみることにした。

あと、いま借りているポケットサーバーは使い心地が微妙だったりレンタル代が嵩張ったりで、近くXREAへ帰ることにする。

来年用の手帳を使えるようにしておいた。メモを取るならアナログな方が自分の性に合ってる。

品種不明なあけびを近所の薮に見つけて、まずは一つめ。

2017年9月26日(火)

叔父と道の駅を回ったり、栗や栃の実を拾ったり。市街のあちこちから金木犀が風に乗って香る。

数年前から細々と思っていることの一つに、あけびを育てることがある。果実が緑色のものと紫になるものの二種類があるようで、僕が考えているのは後者のあけびだ。……育て方を検索すると自家不結実性とのこと。てことは、野山で採取した苗をただ育てても意味がない。小葉が五枚のアケビと三枚のミツバアケビを混植する必要があるから、路傍や切り通しの明るい薮を観察することに決めた。運が良ければ果実からの取り蒔きも出来るし、気の長い話ではあるけれど、いずれはあけびの実を安定して収穫出来るようにしたい。

2017年9月24日(日)

春から育てていた茗荷としその実を収穫して醤油漬けを作った。一日二日経てば塩分が浸透して食べられるようになるはず。あの醤油漬けを作るまで半年の時間や、除虫に水遣りなどの手間が掛かっているんだなー。上手く漬かれば白米にきっと合う。

WIRED.jpの雑誌を紙媒体で取り寄せた。WIRED.jpは結構好みでオンライン記事を読むのだけれど、今月号はアフリカのスタートアップや見聞特集となっており、紙媒体でじっくり最新情報を拾おうと思ってのこと。これ書いたら読もう。

2017年9月22日(金)

夕刻より雨。

唐突に「喫茶店でも開いたらいいんじゃね」みたいな提案が舞い込んできたんだよね。会社を辞めたがってる大叔父が協力するかもとか、立地そこそこの土地と建物をただで貸すから、っていう。いろいろ察しろという向きのようで、僕としては寝耳に水なうえ現実感もない。大丈夫か。

昨夜からSteamのきつね操作ゲー「The First Tree」を始めており、作中の細かい含意など翻訳もせずに実績を解除してしまった。無駄なBGMが流れないことや透明感に満ちたグラフィックはなんだか、PS1のスパイロ×スパークスを思い起こさせる。きつねが自分の家族を捜しつつ男女二人の記憶を辿っている、と言う趣旨は分かるんだけれど、しまったなあ、勢いだけで随分と物語を進めたために、関係性や時系列が把握できていない。操作はすぐ慣れるもので、美しい自然をパンさせるだけでも爽快感がある。

うーん、ゲームって夢中になろうと思えばなれるだけに、Steamで面白い作品をあれこれ見つけ出してプレイすんのは、自分に引け目がある。目下やりたいの再掲。

  • Seasons after Fall
  • Homesick
  • Rain World
  • Astroneer
  • OneShot

それから吉田篤弘の新著である「遠くの街に犬の吠える」を読んでいる最中。「クラウド・コレクター」や「すぐそこの遠い場所」で扱われていたテーマの一つである「消えゆく音」が、今回の新著の冒頭数ページからも強烈に漂ってくるのを感じて、物語の続きをもどかしく思う。毎年恒例となっているムーミン・シリーズ冬の章も読み進めたいし、この季節は夜が長すぎるってことは決してない。

2017年9月20日(水) レンズめっちゃ明るい

SIGMA 18-35mmF1.8(PENTAX用)をK-50で使ってみて、レンズの性能や取り回しなどのどういった部分にリソースを割り振るかという、ペンタックスとシグマの方向性の違いが明瞭に感じられる。めんどっちいレビューはさておき、かばんの中のレンズ構成はHD 15mm F4、18-35mmF1.8、DFA MACRO 50mm F2.8の三つとなり、好きなレンジをなんとかカバーできた。

正直に言うと、予算やズーム領域的に18-35mmと16-85mmのどちらを選ぶか、最後まで悩んだのだよねえ。今日は早めに眠って明日写真撮る余力を確保しとこう。