2010年6月28日(月)

病院の帰り。三車線を左から中央、右にがーっと跨ぎ、その勢いで矢印信号を右折していった車がいた。

明日の夜は友人らが訪ねてくる為、帰り道がてらスーパーで酒とつまみを買う。誰か一人が運転係の羽目になるので今流行りらしいノンアルコール・ビールを二本かごに入れた。僕はビールが嫌いなのだが。

その友人の一人はつい先週まで、新宿だかその辺の拘置所だか留置所に入っていた男である。この春上京し、すぐにスリをやって起訴され、結果執行猶予三年と相成った。人の財布を盗むくらいならと、色々諭すというか説教してやりたかったのだが、すでに処分が出、帰ってきてしまった事だ。大体彼はあまり他人の忠言に耳を貸さない。

丸二ヶ月見ないうちに身体堅くなったな、何だか引き締まっているな、と言ったら「二十日間、房でずっと筋トレやってたから」と答えた。ヤクザや詐欺師グループや、およそ堅気でない輩と共に二十日間を過ごし「強制送還された」そうだ。彼の手短な話では、激しい右の方々の一人がいともあっさりと看守に見送られ房を出て行った、というのだが、ここではその件について深く触れない。慌ただしく「来週の火曜にTとまた来ていいか」という旨を言い残し帰った。一昨日の事だ。

帰り道、家に着く直前になって激しく雨が降り出した。アスファルトの埃っぽい匂い、カブトやクワガタなんかの飼育かごのにおい、真新しい篠竹簾の匂い、いろんな匂いが熱気と共に感じられて嬉しかった。梅雨を越せばじき、夏だ。

2010年6月27日(日)

一応サイトを公開って事で。

何年か前の作りかけのままなファイル群を見つけたので、どこかにアップロードしてまたWebサイト弄りでもしようかなと思った。それがこの「前髪焦げた」で、今よりもうちょっと髪を伸ばしていた四年前、モニタを眺めつつ煙草に火を付けていたらタイトル通り焦がしてしまった、というのがその由来だ。もっと以前に別のサイトを動かしていた頃、cssとかxhtmlとかvalidとかstrictとか、そんな言葉がWeb界隈で終焉を迎えていた。その時のサイトをひな形に削れるだけ削ってのらくら運用出来るようにと、そんな理由で改変を始めたのだけれど。それはいつしか、大学をやめ病気の療養に入るにつれ忘れていった。

呟くだけならマイクロブログやSNSや大型掲示板などいくらでもあるけれど、一昔前の所謂ほめぱげみたいなものがひっそり生き残っていたって悪くはないんじゃないかなとは思う。

だいたい動機が暇潰しと自己満足なので、おおむねが無駄情報ばかりだ。それでも少しばかり人の役に立ちそうなものがあった時には、ちょろっと広げたりするかも知れない。そんな感じそんな程度で続けてみるつもりだから、これを読んでいる方はさらっと流してまたどこかへ飛んでいって貰ってかまわない。

ところで、ページトップのリロードすると変わるワンフレーズは、昔書き留めていた小説や読んだ本や何某の一節を抜き出したもの。『葉巻で世界を旅する男』は僕が昔、足繁く煙草屋に通ううちに出会ったおっさんの一言がもとになっている。題が振ってあるものは大体、中途で投げ出した小説のひとかけらたちだ。要するに大した意味はない(カウンタも回らない)ので、暇な御仁はF5を押してみよう。