2022年2月20日(日)

気象が変化に富んでいた日。夕方は風が強かった。開脚前屈は両肘がなんとか床につくところまできた。没交渉だった父方の叔父が訪ねてきて、二十年以上ぶりで顔を合わせた。父の二十三回忌(は去年だったのだけれど)にあわせた挨拶と近況報告。顔を見ても誰だか分からなかったのはお互いさまだったみたいだ。

2022年2月18日(金)

目が覚めるとうっすら雪が積もっていた。通院や買い物、掃除をこなしたりと忙しかった日。実写版デビルマンを観た。原作を知らないまま摂取したからそちらのニュアンスは取りこぼしているかもしれないのだけれど、人の悪意についてはどうしようもなく庇いがたい一方で、もしかしたらそれだけではないかもしれず、人間はダメとすぱっと言い切れたら楽なんだけれどなーと思う。でも作品の九割方の含意はやはり、社会とともにすりつぶされることであふれ出す人の悪意、そのディティールなのだよな……。人の顔と名前を覚えづらいたちなのだけれど、それでもこの人はどこかで知ってる/見たことがあるという顔をそれなりに見かけた。正直にいうと、まことしやかに流布していた前評判よりもよかった。伝えたいものを受け取れた気がする、観てよかったと思う作品だった。もうきのうになるけれど、父の命日だった。きょうは雨水。融けてぼたぼた滴る雪解け水が、耳に温かい。

2022年2月17日(木)

ダイエットを再開した。惰性で続けると労力がもったいないから、めりはりをつけて早く目標水準へ落としたいところ。ペースこそゆっくりではあるものの、身体機能もいい感じに向上し続けていることだし、このままの路線で期待通りの身体になる……とよいな。テンションを上げるつもりでオックスフォードシャツを3枚ポチった。普段着がこれ何枚かの着回しで、痩せる意欲もこのへんの着る楽しさで持ち上げられるのだよね。もうちょっとあればとも思っていた。これまでに書き出したタスクが散漫に溜まっているから、そのうち整理して優先順位をつける。やること済ませて早めに眠ろう。

2022年2月16日(水)

面談へ。NPOさんが地域の回覧板へ提供する情報誌制作について、次回は見学というか参加させていただくことになった。焦りや義務感のために自分らしさを失ってほしくはないことや、選択肢はいろいろあること、職員さんの怒りポイントについての話など。なんとなく、あとは納得してもう一歩踏み出すだけでは、ということをそれとなく伝えてくださったように思う。趣味の数が安定につながっていること/周囲に相談できること/目的のために働くという設定ができること……などからの総合で、僕自身にはこれといって問題ないのでは、とおっしゃっていた。人生への要求や対応のために行動しようとすることについては、その年齢でそうなのはむしろ健全だと思いますよ、とも。青空に流れる雲は久しぶりにめりはりのある陰影を伴っていた。気候が具体的に緩み始めたことと、ここしばらく自分の気分の軽さは、もしかして連動していたりする?

2022年2月15日(火)

それまでなんとなく聞き流していた音楽がふとした弾みで意識に入り込み、そこから聴き浸るようになることがある。いま、柴咲コウ『invitation』がそれ。本もだけれど、音楽にも出会い頭の妙といった側面があるように思う。スマホの容量が足りないため、手元の楽曲ライブラリは圧縮したり間引いたりして持ち運ぶのだけれど、こうした二度目の出会いのような機会はそれだけ減ることになるから、少しもったいないことをしてる。invitationは歌詞の「懐かしのラムネははてな味 でもおいしい 甘いくせに潔くて好き」のあたりになにかが反応してしまうな……。案内が届いて三度目のワクチン接種の予約を取った。来週土曜の夕方にモデルナ。

2022年2月14日(月)

うちの仔の背中が小さくほつれているのを見つけ、ちくちくと縫った。撫ですぎるのだろな。一生大切にするから一生腕の中にいて僕の体温を受け取ってほしい。はー、きみのにおいを肺の底まで入れるのすきだよ。きみがすき。昨年末の反り腰解消からの流れで、なんとなく脚の可動域を広げようと思い、ここ十日くらい朝に簡単なストレッチを続けてる。座って脚を開き、つま先側へ手を伸ばしたり、上体を床へ倒すあれ。目に見える成果が現れてきたところだけれど、これはストレッチをした際に動かせる上限が増えたかのようで、翌日には筋の硬さが元に戻っているように感じる。自分の身体が新しい動きをするのはおもしろいから、柔軟は気の向くまま続けるつもり。

2022年2月13日(日)

ざっくりと電子キーボード/MIDIキーボードを調べ、鍵盤へ手を出すならM-AUDIOのKeystation 88MK3が魅力的かもね、くらいの候補に挙がった。個人的に、パソコンとつないであれこれできる汎用デバイスに興味がある+鍵盤をぱたぱたするのは心地よさそう、くらいの眼差し。こうしたキーボードはおもに作曲や打ち込みをする人向けらしく、より鍵盤数の少ない製品が種類豊富だった。ピアノの曲を弾いてみたいのであれば88鍵が無難かなーと思う。電子ピアノは価格が無理め。弦楽器、ギター的なつま弾いたり叩けたりする系の楽器も、どんなものがあるかくらいは調べられたら。ギターにはなんとなく、自分のレンジへ入ってこない印象を持っているのだけれど、扱いやすさならこれが筆頭なんだろね。

2022年2月12日(土)

産直でしもつかれを見繕ったり、神社や湧水地を見て回ったり、うちへ戻ってきてからは珍しく昼寝。それから書き物にすこし手を入れ、お気に入りの楽譜を口笛で追ったり、手持ちの楽曲からほかに楽譜で手に入れたいものがあるか、洗い出したりしていた。もしかしてこれ、楽しい? これというか、生きるのが? なんかあれだね、USBでパソコンにつないで使えるような安い鍵盤があると面白いかもしれないな……。ていうか口笛を吹き始めた夕方あたりから、いちいち楽しいかなんて確認しないくらい夢中だった。さ、もう眠って、明日のことは朝に考えよう。