なにもせずにいられるおだやかさ。未明の長風呂のあとでむかし使っていたヘアアイロンの存在を思い出し、くせの強い猫っ毛を念入りに梳くうち、いつのまにか夜明けになっていた。もう何年か、髪は後ろで結んで伸びたぶんだけじぶんのはさみで落とすという、床屋も美容院もいらない生活をしてる。今回ストレートに矯正してみてよい感じ。この感じをもっと活かしたいから、余裕のあるときに○○円カットみたいなところへ余分な髪を落としに行こう。おでこの横から耳にかけての位置で髪をひとつまみ引き出すことの名称は「後れ毛(を出す)」だった。おおむかしはそんな装いをしていた気がする。いまのペースで痩せ続けたらまた似合いそうだし、身体のほうもチューニングしていこうね。
2024年5月12日(日)
のんびり過ごした日。茉莉花の甘い香りが薄暗がりに漂って心地よい。明朝あたりは大雨だとか。
2024年5月11日(土)
午前のみ通所してダーツで遊ぶなど。うちへ帰ってきてからは菜園に残りの苗を植えたり、根詰まりを起こしていたミント10鉢の土を替えて日が暮れた。20-70mm F4が届く。夜更けになり、話題になっていた低緯度オーロラがここでも撮れるかもと思い、三脚やカメラを持って見通しのよいあたりへ向かった。結果、それっぽい赤い光は撮れた。届いたばかりのこのレンズは旅のお供にする予定だったのだけれど、さっそく変なものを撮らされているね……。なんだかどっと疲れて眠たい。おふとんへ。
2024/05/10(金)
午後まで通所。そのあとホームセンター巡りをしてイタリアンパセリと赤ピーマンの苗を手に入れ、定期通院先とスーパーにも立ちよってから帰宅。ノートパソコンの裏蓋を開けてバッテリー交換をしたものの、充電の保ち時間はいぜん公式情報の半分程度で、どんな設定が影響しているのかを調べるうちそこそこ時間が経ってしまった。そこは影響が大きいのでなんとかしたい箇所。ChromeとATOK、Simplenoteをインストールしてデスクトップ機と同期させたら、これでいちおうは旅先でも困らないかなーという環境ができたから、残りの細かい作業はあす以降に。土曜も午前だけ通所があることだし早めに眠る。
2024年5月9日(木)
朝のうちは雨降りだったため、通所はおやすみした。昼近くには晴れて、せっかくだからと野菜やハーブの苗を探しに出かけた。ホームセンター、ローズガーデン、ハーブ店と巡り、いちばん探していた大株のディルは3株を無事に入手。ほか、ラムズイヤーやレモンバーム、オレンジミントなどの苗も購入して帰途。今回は見送ったけれど、イタリアンパセリは勢いのよいのがホームセンターにあったから、それはいずれ。ハーブ店にあったレモンバーベナは触ると鮮烈なレモンの香りがしてびっくりした。ミント水をつくる素材に1株ほしくなったけれど、庭植えとするには耐寒性が心もとなくて見送った。夜は注文した中古品のノートパソコンが届き、そちらの設定をしたり。北海道旅行では情報収集や写真データの移し替えなど、スマホだけでは不足で入り用になると思ったのだよね。中古だけにバッテリーの持ちが気になるところ。ひとまず省電力設定にして様子見しつつ、必要そうならバッテリー交換も検討かなあ。VAIOのノートパソコンを触るのって約20年ぶりだと思う。当時持ち歩いていた赤いB5サイズのVAIO VGN-T91PSはひりつくように懐かしい思い出とともにあり、もう動かないその1.8inch HDDだけは取り出していまも手元にしまってある。同じようにお気に入りだったライラック色のAir H” Phone(味ぽん)を外付けモデムとしてつなぐと32kbpsの定額つなぎ放題にできたのだよね……。こうした話はぞろぞろ出てきてしまう。あすのためにも日付が変わるまえに眠ろう。
2024年5月8日(水)
朝から夕暮れまで、洗濯/買い物/片付け/アイロンがけ/靴磨きなどこなし、久しぶりにストレッチもした。きょうのタスクはすべてこなせたし、頑張ったのでは。あすからはまたいつもの生活へ。遅くならないように眠る。
2024年5月7日(火)
具合が悪く眠かった日。夕近くに相談員さんが書類の押印を求めに訪れた。夜になり、ランプの前でぬいと一緒にかえるの合唱を聞くうちやや持ち直した感。さいわい眠たいからほどほどのところでベッドへいこう。あすは個人的な連休の最終日なため身のまわりの支度など整えられたらよいな。
2024年5月6日(月)
写真を編集したほかはなにごともなかりし日。暗い庭から聞こえる雨音を前に詩集やイラスト集をめくっていたら、遠くで鶏が時をつくる時間になっていた。この凪いだ気分のままおふとんへもぐり込む。
2024年5月5日(日)
素晴らしい陽気の日。午前中は庭へ出て、菜園に野菜の苗を植えつけたり、母に頼まれた場所の草むしりをして過ごした。ひとたび地植えにしたいちじくを移す大型の鉢を買いに、午後は園芸店へ。日が暮れてからは夕餉を食みつつ『エル・スール(字幕版)』を観た。『ミツバチのささやき』の監督の次なる作品だというので手を伸ばした映画。後者はクラフト・エヴィング商會『アナ・トレントの鞄』(新潮社)で気になり、DVDを手に入れて観たのだった。今回の作品も収まりのよい感想はなんだか出てこないなー、という思いを抱いた。じぶんはスペイン内戦についてよく知らないのだけれど、どちらの物語もその戦乱の影が重なるということがそうさせているのか、どことなく不安になるような懐かしいような雰囲気。でも、こんどの『エル・スール』はニュアンスの異なる引き方なんだよね。父親にとって娘のそぶりは最後の糸が切れたようなものだったのかもしれないけれど、悩みの深さという言葉で語られたとおり、彼自身がひとりで出口の見えないトンネルを進んでしまったところもある。ラストシーンの先にあるのはどんなできごとなんだろね。人々のあいだにある距離感やその変化が伝わってくるものの、心そのものは見ようとしてもよく見えない(分からないし多くは語られない)、観た側のじぶんにとっては時間をかけて消化していくような映画なのかなと思う。主人公のエストレーリャ(とくに幼少期の)は大きな黒い瞳が印象的で、そこもやっぱり『ミツバチのささやき』の主人公アナ・トレントを思い起こさせた。いまエストレーリャ役の少女の名前を検索してて知ったのだけれど、なんとなく気になりタイトルだけメモしてあった『マルメロの陽光』という映画、おなじ監督の作品だ。今後配信などあればこちらも手を伸ばすかも。
2024年5月4日(土)
のんびり。ベランダに出していたくちなしが葉をしおしおにさせていて、慌てて水をやったけれどすこしへこんでしまった。なんでほっといたんだろ。そして苗類を植えつけようと重い腰を上げたらこちらも萎れており、やはり水を浴びせるように与えた。どれだけ回復するかな……。繰り返しへこむけれど、最近のじぶんは思っていたよりもしんどかったのだと思うことにする。早めの夕餉を食みながら『不思議惑星キン・ザ・ザ(字幕版)』観た。どこか遠い惑星へワープしてしまったおじさんと青年が異星人二人組と出会い、なにもかもわからない道中に見舞われる話。すごく独特で記憶に残りそうな雰囲気だった。物語が進むにつれ、高圧的だったおじさんが友情を重んじるよい人になっていく。あと青年の手癖が悪い。わりと淡々とした描写なのだけれど、不思議な余韻も残る映画だった。そのあとはとっておきのクラマトとビールでカクテルをつくり、それを舐めつつ印象派の美術本をめくって過ごした。今さら気づく、よい一日だったのだね。あすは上記の苗類を植えつけられたら。