2023年6月24日(土)

産直へ野菜を買いにいったり、スーパーへ立ちよったり、レコード店でレコード漁りをしたり、NPOさんのところで小学生向け夏休みイベントの下準備に携わったり。その中古レコード店のことはNPOの利用者さんに教えていただいたのだった。自分は音源探すのを99%の割合でオンラインでまかなってきたので、こうした物理的な探索は久しぶりで新鮮だった。「Jazz – Fusion」という仕切りのあたりに自分にとっての鉱脈がありそうなのだけれど、アルバムをめくってもあまりにディープでぜんぜんわからない……。かろうじてカシオペアや鳥山雄司、神保彰は名前くらいは知っているよという感じ。こうしたときは未知を楽しむのがよいと思い、値札(の額の少なさ)を見ながら適当に二枚選んだ。お会計の際に店主と少しやりとりをして、よい雰囲気ですねと伝えた次第。レコードプレイヤーの収納についてぼやいたら件の利用者さんがミニプレイヤーというのを教えてくださり、もっかその手のプレイヤーの相場を検索しているところ。NPOさんのところであれこれしている合間には、他の方が描かれているイラストを見せてくださり、それがめちゃくちゃかわいらしくて「もっと見せてくださるとうれしい」と食いついてしまった。瞳孔縦長の赤い瞳の子がほんとによかった……。どうでもいい話なのだけれど、きょうは成りゆきもあり、片手の親指に塗ったマニキュアを剥がさずに人前へ出た。んー、特段気にする理由はないのかなー……。

2023年6月23日(金)

定期通院先へ。ふだんお伝えする機会もないのでとことわりを入れた上で、こうして診察で先生とお話ししたあとは気分が軽くなるんですと感謝を伝えると、思いのほか喜ばれていた気がする。言葉は話す側だけでなく、受け取る側もあってのことですから、と仰っていた。百均で買い物がてらなんとなく手に取った電動毛玉取りは、希薄な意思で行動するのは間が抜けていると思いつつも、カーディガンの毛玉じたいはいい感じに取れて、シャツにアイロンをかけるのと同じ気持ちよさがある……。夕食のあとで眠りこけてしまいこんな時間に。もう眠る。

2023年6月22日(木)

終日雨。溜まっていた雑誌をいくつか読んで片付けた。しばらく前から庭のくちなしが咲きはじめており、咲きかけのを一輪切り取って机の上に活けた。ベランダから取り込んだ鉢の茉莉花もそれなりに開花しているところで、部屋に漂うこれらの甘い香りはとびきりのぜいたくなのだろうな、と思う。育てたものに守ってもらっている感じ。日中に濃いめのコーヒーを三杯飲み、たぶんカフェインの作用で気分が少し落ち込んでしまった。気分に関しては天候の影響もあるかもね。こういうときは早めにお布団へ行くべし。

2023年6月21日(水)

とうとう夏至。近場の山の上まで行って吹き上げる風に当たっていたら、ぐつぐつ煮えていたネガティヴな感情が濯がれるように薄まっていくのを感じた。開かれた空間で憩う機会はやっぱり必要だね……。それから近場で催されている作品の展覧会へ足を運んだ。会場は学校跡を再利用したところで、ゲタ箱を展示空間としてそのなかに作品が並んでいる。かわいらしいものからこれはいったいと思うようなものまで、どれもじっくり眺められる面白さがあった。去年も見に来ているのだけれど、よい展覧会だなあ。夜になり、夏至の夜でもあるし腹ごなしにもと、ご近所をぐるりと散歩。夜の散歩は気配のなかを行く心地よさがあるね。そのままつい足が向いて、見晴らしのよいところまできて夜景をぼーっと眺めていた。眠たい。

2023年6月20日(火)

産直の入り口で野菜の苗を見ていたら、横で商品を搬入していた方から「どっかでお店やってるひと?」と訊かれた。違いますよーと答えたけれど、なぜそう思われたのか聞いてみてもよかったな……。自分になにかそういう雰囲気があったんだろうか。ここ最近は眠るのが遅くてよくないサイクルが板につきそうだから、余計なことせずにベッドへ入ろう。

2023年6月19日(月)

すこし前に花壇を拡張したことで雨水の排水が気になったため、庭の排水路……といっても土を削ってへこみ加減をつけただけのものなんだけれど、その作業をしていた。大雨で溢れそうな低い場所には芝のかけらをちょっとずつ埋め込み、いずれ堤防と土砂の食い止めになるよう計らったり。花壇が水浸しになると植えた草花が駄目になるおそれがあるし、ただ水が捌けるようにするだけでは大切な土がどんどん流出してしまうので、庭の排水は地味ながら気を遣う。ほか、細々とした庭の手入れをして過ごした。調理用トマトのボンリッシュをはじめとしたトマト類は、もっか青い実がいい感じに実っているところ。きのうから庭のくちなしが一輪咲きはじめており、通りすがるたびにとろけるようなその香りを嗅いでいる。

2023年6月18日(日)

落とした財布を警察署へ届けて下さった方がいた。夕方、スーパーでお会計をするときに財布を持っていなかったことに気づき、断りを入れて駐車場の原付まで戻るもそこにはなく、いったんうちへ帰って探しても見当たらないので、とりあえずお金を持ってまたスーパーへ戻り、取り置いていただいていた買い物をお会計。行き帰りに路上もチェックしたものの財布は落ちていなかったし、個人的にはうちのどこかに置き忘れているのではという疑いがあったのだけど、こういうときは一応基本かなと思ってとくに期待もなく警察署へ遺失物届を出しに行った。日曜の宵でひとけも希薄なロビーにて、歩み寄ってきた女性の職員さんに「どうされました」と訊ねられてあれこれ説明し、これで届出を作るのかなという感じで一通り話した。「落とした財布を自分のものだと証明するようなことはできますか」という質問に「自分の名前が入ったカード類が何枚か入っているのでそれで証明できると思います」と伝えるとわずかに間があり、「じつは、届いています」と笑顔で言われた。思わず「あ~」とため息をつきながらしゃがんでしまった。経緯を伺うと、自分はスーパーへ向かう途中の交通量の多い交差点で、ポケットから財布を落としたらしい。それを目撃していた前方の車両の方が、現場へ立ち止まって財布と散らばったカード類を拾い集め、この警察署へ届けてくださったとのこと。その方は届け出に自分の名前や連絡先を載せることはしなかったそうだった。遺失物届と受け取り書の両方を作成していただくのに少し待った。「入っていたお札はぜんぶ吹き飛ばされて拾えなかったそうなんですが」と職員さんは付け加えてくださったけれど、保険証/免許証/キャッシュカードやクレジットカード/診察券といったものはみな無事に揃っており、「こういうのを再発行となるとすごく大変ですし、これでよいのではないでしょうか」と言われ、その通りでほんとうにほんとうになにより……。見知らぬひとの優しさに助けられた日だった。自分が受け取ったこの優しさを、普段の生活の見知らぬひとたちへ少しずつ還元するかたちで、お礼とすることができたらよいな。

それから、内田和俊『レジリエンス入門 折れない心のつくり方』(ちくまプリマー新書)を読み終えた。レジリエンス=心の筋力、自然治癒力のようなもので、もとは物理学でのストレス(外圧による歪み)の対義語(その歪みを跳ね返す力)、とのこと。ネガティブな気分からいかに立ち直り、その過程でメリットを享受するかについてが書かれており、どのようにアプローチするかということ、特にものごとの受け取り方(思考や解釈)について多くが割かれていた。読んでみて思うのは、主治医の言葉や『いやな気分よ さようなら』に書かれていた内容がひんぱんに思い出されることや、長い闘病のうちに自分がいつのまにか身につけていた対処についても書かれていたりと、ばらばらだったものが一連のプロセスに整理されたと感じたことだった。若い読者を想定しているように思われたけれど、自分も読んですぐに、そして人生で長く役に立ちそうな内容。読んでよかった。

2023年6月17日(土)

NPOさんのところでジェラート作りの第二弾。生クリームの配分を変えて二種類作り、食べ比べをした。自分含め参加者のあいだでは、甘さ控えめ+生クリーム多めがよいのではという意見になり、あとはほかのスタッフさん方の感想待ち。ジェラートを冷凍庫で冷やす合間にはボードゲーム的なことをして過ごしたのだけれど、そのうちワードウルフというゲームは人狼的なもの自体が自分は初体験で、スタッフさんのひとりから「こういうの得意そうですよね」と評していただいた。とくに得意という結果にはならなかった気がするけれど、お互いの読み合いには緊張感もあり楽しいものだった。それから、商店街の催しに加わるかたちで夏休みの子供たちと接する機会がことしもあり、その下準備にもしよかったらとお誘いをいただいたので、様子を見ながら検討中。もうじき夏至だし、『ムーミン谷の夏まつり』と『たのしいムーミン一家』を読み進められたらよいな。季節の移ろいが、はやい……。

2023年6月16日(金)

NPOさんのところで面談。春先に無理をした去年や一昨年と比べてことしはよいあんばいで過ごせている、という話をした。ほか、うちで溜まっていた洗濯ものを洗って干したり。夕食は、菜園で育てているサントリーの濃いバジルとお刺身をオリーブオイルで和えたもの。おいしかった。あすはまたNPOさんのところで活動があるのだよね。喫茶店に出すスイーツのレシピ開発というかアイデア出しというか。早いとこ眠ろう。