2010年9月11日(土)

昨日、原付免許の試験を受けてきた。結果は満点で合格。

恥ずかしいことだが、僕は三年ほど前に自動二輪の無免許運転で罰則を受けている。試験でその事を票に書き忘れてしまい、合格票の受け取り時に注意されてしまった。

実技の講習では「君は緊張しすぎ。もっと力を抜いて」と言われる。筆記試験の合格で力が抜けていたかと思ったが、実際に運転してみるとやはり難しい。講習でこれなのだから、一般道を余裕を持って走れるようになるのはもうちと先になりそうだ。

僕は詰めが甘いというか少し間が抜けている。たとえば出先で財布やら携帯電話やら筆記具なんかの小物を忘れて後々困ったり、まあ細々とした事々で今まではどうにかなってきているのだが、それは学生時代からずっと感じていたことだ。今回の原付試験は良かったものの、この先いろいろな場面で詰めを怠る事が多々あるんだろうと思う。これはもう自分の性格の一部なのだから、直すよりは諦めて、他にどうにかなるような手を打ったり受け入れる他にないのだろう。

当日の夕方に、合格した旨を知らせた友人が祝ってくれたので遊びに行った。自転車で出掛けたのだが、帰り道の足取りが妙に軽い。自宅へ着いてベッドへ寝転ぶと急に疲れが襲ってきて気がつくまもなく眠ってしまった。一日中緊張が続いていたということか。この日記を書くのも翌日になってしまったし、今はだらしなくクエン酸の豊富らしい梅干しなど食べて過ごしている。原付を買うのはもう少し先に延ばそう。

2010年8月30日(月)

沼原湿原気晴らしに那須の沼原湿原へ。湿原を見下ろせる駐車場から標高300メートル下にある沼原池は揚水発電の貯水池で、今回が初めての来訪だ。

お天気があまりよくなかったので自然遊歩道へ入るのは控えることにし、代わりに貯水池を一望したりと、少しばかりぶらぶら散策。ガマズミやクヌギらしき木の実がなっており、すでに辺りは秋口に入っているだろうか、爽やかな風が高山の散歩を楽しませてくれた。ガマズミ クヌギの実あかとんぼがいっぱい居たのは貯水池があるからだろう。半草原の芝生が広がっていて、そこに捩花がぽつりぽつりと咲いていた。アキアカネ

山に登るときには気圧計を持ってこようと思っていたのに今回は忘れてしまった。この沼原湿原、まだ本格的な秋の訪れには幾分早いようなのでまたもう一度来よう。その時に気圧がどの辺まで下がるものなのか調べてみようと思う。

山々の間から重たい雲が割合な早さで下界へ流れ出していて、これは帰り道に降られるかなと思っていたのだが、その通り帰途につく途中で激しい驟雨に襲われた。自宅近くでは全く降っていなかったので、雨雲は逸れて行ってしまったらしい。山の上から撮った写真には霧の立っているような所や暗雲に覆われて日の差さないところ、または窓のように陽光が差している場所もあり、この辺りの地形と気象の関係はかなり複雑な様子だ。本日夕方の山沿いの降水確率は高かったが、自宅付近は山沿いとはいえ扇状地の扇端の手前なので、降るかどうかいつも微妙なのだ。あまり関係ないが、自宅を含めたこの小高い丘の上の住宅地は地下湧水を生活用水として利用している。近所の農業用水も地下水を水源としていて水が綺麗な為にホタルがよくいる。要するに扇状地に位置するこの地はボーリングで深く掘らないと水が出てこないのだ。ここから見上げる那須連峰は活火山帯であるため、地の利を活かし市内には多くの温泉ホテルが散在している。

話が逸れたが、山のふもとである地元にはまだ秋は訪れていない。ツクツクボウシの声が多くなると夏の終わりを感じるものだが、今年は例年になく暑い八月だった。このまま九月へ踏み入るのがちと惜しいように思うのだけれど、まあ、秋も良いか。

2010年8月20日(金)

テント 月居トンネル 明神トンネル自転車で茨城の海まで行ってきた。道中、八溝山地と呼ばれる小高い山々があり、そこを通るのにいたく難儀した。

何が辛いって、緩やかな上り坂とカーブだ。ママチャリを漕いで登れないので降りて押したが、足にまめが出来た。

海それでも、自分の体を使って海を見られたのは感激だ。ざぁー、ざざぁー……という音を聞きながら、仲良くなった地元の方と寝転んで空を眺めてた。

で、帰ってきてからが本題だ。なにやら喉の調子がおかしい。酷く咳き込むのだ。病院で診察して貰ったところ、気管支炎が悪化していて、喘息のようになっている、とのこと。あああ……。峠のぼりを頑張りすぎてこうなったらしいのだが、とにかく抗生物質とステロイドその他諸々をもらって今も咳き込んでいる。咳き込みすぎて頭の奥が痛い。正直日記どころじゃない感じだ。

仲良くなった地元の方には手紙を出すよと言ってあるので、一宿一飯のお礼にビールも送ろうかなと考えながら今日はここでおしまい。

2010年8月14日(土)

庭のライラックの木の下に、カブト虫やクワガタがわらわら死んでいるのを見つけた。ざっと数えただけで十匹以上、どれも固い殻だけを残して散らばり転がっていた。

カブトなんて小学生以来だ、なんてワクワクどころじゃない。茂みの下にかたまって、まるで誰かが世話を放り投げて死骸だけ捨てていったかのようだ。なぜライラックの下なのか、どうしてこんなにたくさん死んでいるのか、まるで見当が付かない。木の下からは道路を挟んで背の高いフェンスがあるし、死骸以外には何も転がっていない。うーん、謎だ。

T字に広げた革紐 首輪を付けたちびコウ話変わって、今日は腰に引っかけていたぬいぐるみに首輪とつり革を作ることにした。

今までは安い皮のチョーカーで結んでいたのだが、そのチョーカーもはげてきてしまったし、いつ切れるか分からないので、革紐など買い込んでおいたのを使い回すことにする。

レザーパンチだかなんだか、そういった工具で革紐に穴を開け、留め金のジャンパーボタンをプレスして出来上がり。かんたん、かんたん。

これでもう切れたり無くしたりする心配はしなくて済みそうだ。他のぬいぐるみ達にも何かアクセサリを作ってあげたいが、彼ら彼女らは超特大とか3Lとかの一抱えもある大きさばかりなので、ちょいっと作るわけにはいかない。今日はしとしと雨が降り続く様子だし、ぬいと戯れて過ごすとしよう。

2010年8月12日(木)

喉の調子がおかしかったので病院へ行ってきた。

朝の九時ごろ電話を入れると「大変混んでおりますが……」とのこと。この病院、木曜日は午前中しか診察を受け付けていないので、たぶんそのためだろう。少し急いで自転車を漕ぎ一時間弱、受付にはすでに28名の予約が入っていた。「診察の順番まで一時間以上待つ事になるから、病院外で待っていても構わない」という旨を言われ、冷房の効いた待合室を後に近場の河川敷運動場へ向かった。

自販機でお茶を買い、運動場の芝生に寝転がってぐうたらと過ごすことしばし。直射日光で焼けるように暑い。そのうち屋根の付いたベンチに移動したが、そばの切り株で20cmほどのきのこを見つけて写真に撮った。きのこ

るりまつり オニヤンマ

近くの川風のためだろう、日陰のベンチに心地よい風が吹いてきて過ごしやすい。ぼんやり見ていると、ランニングをしているおっちゃん、何かのトレーニングなのか後ろ向きで歩き続ける人、ゲートボールをしながら暑い暑いと騒いでいる一団など、晴天の日中でも河川敷を訪れる人々は割合多い様子。一時間ほど暇をつぶしたのち再び病院へ赴いた。

診察では医師の判断でレントゲンと採血、尿検査をすることとなった。少し大げさな気もしたが。診察の結果は「喉の粘膜が慢性的に荒れているようだ、煙草と冷房のせいだろう」ということで、レントゲン写真に妙な影でも映っていたらと気にしたのだが、一安心。気管支拡張剤と鎮痛・鎮咳薬を二週間分貰うことになった。尿と血液は少し日を置いてから結果が出るらしいので二週間後にまた病院だ。ちなみに待合室に血圧測定器があったので使ってみた。僕の最高血圧は116mmHg、最低血圧71mmHgだった。たぶん平均的な範囲だと思う。

帰り際に小雨がぱらついてきた。そういえば今日辺りに台風が東北地方へ上陸するはずなんだった、と思い出したが、さして降りそうでもないなと判断し、のんびりきこきこ漕ぎながら帰途についた。

2010年8月5日(木)

バラの剪定をしていて毛虫に刺された。

バラというかモッコウバラなのだが、この時期若い枝がびょんびょん伸びてくるので、それを生え際から切り詰めてやっていた。夕闇が迫った手元のよく見えない状況で、切り落とした枝葉の先が右手をかすめたその時だ。瞬間的に感電するような痛みを覚え、慌てて手を引っ込めた。

即座に見当を付けて探すと、体長1cmほどの若草色……とはあまり言えないケバい三つ叉の槍を持った毛虫が一匹、葉にしがみついていた。きのこじゃないがこれも子供の頃図鑑で見た事がある。凶悪な見た目で印象に残っている毛虫だ。こういうときの応急処置はと、直ちに患部を流水に晒して痛みが引くのを待ったが、やけど後をずきずきと刺すような痛みが増すばかり。とりあえず万能薬ムヒを塗ってWebで刺す毛虫を調べてみた。

どうやら僕が刺されたのはイラガという蛾の幼虫らしい。刺す毛虫3 イラガ/庭の刺す毛虫・刺さない毛虫 (社)農林水産技術情報協会というページによると、イラガのトゲは体内の毒腺につながっていて刺すと同時に相手に毒液を注射する、という。水で流しても無駄なわけだ。抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏を塗るのが効果があるとのこと。よく分からないが多分、塩酸ジフェンヒドラミンが入っている軟膏ならなんでも良いんだろう。そのうちPVA配合とか言う軟膏を見つけ出してべっとりと塗り、寝ている間うっかり他に触れないよう絆創膏をばってん印に貼った。

それにしても酷く痛い。かゆみこそないが痛覚に直接訴えるいやらしい痛みだ。これを書いている今も親指の付け根はびりびりするし、今日はもう落ち着いて眠れそうにない。

2010年7月21日(水)

きのこ夕方、庭に出て涼んでいると、植え込みの奥にきのこが生えているのを見つけた。このきのこは図鑑で見た事があったはずだ。早速写真に撮ってきのこの本をめくった。が、見つからない。探し方が悪いのか、図鑑を始めから読んでみるも見当たらない。うーん。

よく思い出してみるとこのきのこ、毎年梅雨時になると庭の一角に生えている様子。傘の直径4cm弱、柄の長さ7~8cmほど。ねずみ色で根本につぼがある。

見た感じあまり興味をそそらないし、ぽつんと一本生えているだけだ。何かのついでに別のきのこ本を当たることにしよう。

犬小屋の周りをうろついていて今度は夕顔が咲きかけているのを見つけた。雑記を読み返すに今月四日買ってきて植えたもので、桃色夕顔とある。確かにそんな色だ。桃色夕顔他の群がって生えている朝顔と見分けが付いたのは、葉っぱの形が少し違ったため。手持ちの三脚を使ってつぼみが開ききるまで待ってみたかったが、我が家の犬がそわそわしていたのでやめておいた。

今日は非常に暑かったため、犬小屋にすだれを立てかけて日陰を増やす作業をしていたのだが、玉のような汗が出た。これからも暑い日が続くだろう。せめて犬がどろんこ遊びをしなければ、他に手立てもあるのだが。

2010年7月15日(木)

昨日に引き続いて地図をぺたぺた。

作りかけの地図2一度に扱う横幅が机の上では足りなくなったので、床で作業する。上の方で座っている黒いのはぬいぐるみのジジ(魔女の宅急便)。

新しく買ってきた両面テープをびしっと貼り、繋げていく。この辺はいつぞやの壁紙作りの反省が生かされている。前回の普通用紙から特厚の光沢紙に切り替えたとはいえ、沢山貼り合わせれば多少歪んでしまうのは、特に一度に長く貼れば必然だ。今回のは縦横4×4から4×5と長辺が増えていることだしね。

出来上がった地図 壁の地図頑張ること十数分。意外とあっけなく地図は出来上がった。縦幅およそ700mm、横幅ちょうど1400mm。ほぼ正方形二つ分だ。でかい。

縦幅は前回と同じだけれど、横はどうだか。壁紙としていざ貼ってみたところ、ぎりぎりだった。「まあ収まるだろう」とアタリを付けて作り始めた地図だったが、具合良く壁に収まってくれたのはなんとも嬉しい。実作業時間が数時間ちょいにしてはなかなかの満足感だ。しばらくこの壁紙で行こう。

あ。今気付いたけれど、この写真はInfoの項目にぴったりだ。地図と帽子とぬいぐるみ。

2010年7月14日(水)

ふと「新しい地図が欲しい」と思い、行動に移した。今回利用したのはDEMIS Web Mapという、昔からある一部有料なマップデータベースの一つ。

「今回」というのは、過去幾度もデジタルの地図をプリントアウトして壁に貼り付けていたからだ。海外の大学図書館のWebサイトには、地図フェチ(収集家と言うほどではない)がいかにも喜びそうな蔵書というかファイルがたくさんある。今回の地図サイトもそれらを漁っている過程で見つけたもの。

で、暫しのち。

出来上がりましたる世界地図。これである。世界地図これは縮小してあるからこのサイズなのであって、実際は7500×3600のBMPファイル80MBをPNGになおしたものだ。ライセンスに抵触するかも知れないので大きいファイルは載せていない。半年前の僕のパソコンではメモリが足りなくて弄れなかった。

さて。ここからだ、制作に取り組むのは。

制作といっても16枚+4枚の地図を写真用光沢紙に印刷し切って貼り合わせるだけなのだが、これが結構な作業だ。なにせ事前にプリンタを微調整せねばならないし、A4紙で20+αという枚数ではインクも飛ぶ。そして事は運び、早い時から予想していた事態、両面テープがなくなってしまった。作りかけの地図スティックのりや接着剤は比較して湿度変化に弱い為、壁紙にすると接着面がその日の天気でたわんだりする。ここは即断と実績の両面テープが必要なのに……今日はここで中断。あとできちんとしたテープを買ってこよう。

ところで20枚というのは、(おそらく)ミラー図法である上記のマップを緯度45度・経度90度ごとに刻んで出来た4×5枚の分割地図のことだ。以前にも似たようなのを作ったことがあり、そのときは4×4のグリニッジ標準時を中心線にした為に太平洋が真ん中で途切れてしまった。そういう日付変更線はあまり美しくない。いや、実際のそれも全く美しくないものなのだが。それで今回は三大洋を収めるべく、大西洋を中心に西へ4枚90度足したというわけだ。上の画像二つで区切りが違うのは、太平洋をうまく収めたかったが為の苦し紛れの変更。

上の地図サービスでは両極域から見下ろした半球は弄れない。今この部屋の壁にはそれがあるのだが、A42枚と大きくもないので少し悶々としている。こういうとき定番の各種サービスは多分、探せばいくらでもあるのだろうが、何だかくたびれた。今のところは手元の二軸回転式の南極が見下ろせる地球儀で我慢するとしよう。

2010年7月8日(木)

蛇口から水ひと掬い浴びる夏
何の捻りもない句だが、今日はこの言葉そのままだったもので。

紫陽花そのいち 水辺の紫陽花青空にそそのかされ、本日は市街地近隣にある城跡の公園で昼食をとることにした。自転車を漕ぐことおよそ一時間、帽子以外に遮るもののない日光がじりじりと身体を焦がす。公園へ至るまでの道のりで紫陽花がそこかしこで咲いていた。

途中のコンビニで弁当とお茶を買う。たまに立ち寄るこのコンビニの入り口には燕が巣を作っていたのだが、今日改めて見るとすでに巣立ったのか一羽もいなくなっていた。

ところで、この町中心部のシンボル「金灯籠」と呼ばれる史跡が年明けから工事のためどこかに移動されており、今日の散策でようやくその移動先を見つけた。一緒にあった涼しげな一坪庭は失われ、砂利敷きの人目に付かない場所に鎮座在していた。悲しいので写真は撮らない。

公園目的地の公園、通称お城山に着いたところで三十名ほどの小学生とすれ違った。昼ご飯でも食べに来たんだろうかとぼんやり考えながら木陰のある所へ移動する。シルバー人材の方やらランニングトレーニングをしている男性やら、平日の真昼間でもよく人とすれ違って「暑いですね」と声を掛けられた。買ってきたお茶をあっという間に飲み干して後悔した。暑すぎるのだ。自転車漕ぎで汗をかき、息切れもしていた事だし。紫陽花そのさん傍らの紫陽花を見て涼みつつ昼食。食後に公園内をぐるりと一周、ぶらぶらと歩き回る。写真を撮っていてこんな木を見つけた。木の実桑ではないしモミジイチゴでもない。何という名前だったのかなあ……食べると甘いが、口の中がいがいがする感じの木の実。誰かご存じでしたらご一報を。

駄菓子屋のラムネ帰り道、と言っても公園を出て川を渡ったところの交差点で、駄菓子屋を見つける。来る時に気がつかなかったのは来た向きが逆だったからだろう。店に入り、瓶のラムネ八十円こんにゃくゼリー十円を二つ、しめて百円。表のベンチに腰掛けて先ほどのお茶の不足を補うように飲む。昼過ぎだからとにかく暑い。店先に何か足りないと思ったのはガチャガチャ(というのだったか)が置いてなかったからだろう。近くの小学校の隣にある駄菓子屋は五年ほど前に潰れたはずで、あそこから一番近い駄菓子屋がここになるのかと思うと少し悲しかったり、嬉しかったり。長居もいけないかなと、区切りの良いところで店を出て帰途についた。

自宅の庭の水道で火照った手足を冷やすことしばし、日記の頭に書いた句はそのとき思いついたもの。帰ってきてからふと、ポラを持って行ったのに今日は一度も使わなかったことを思い出した。そのうちまたどこかへ出掛けるだろう、そうしたら存分に撮ってやろう。今日は疲れたのでここでおしまい。