2022年3月19日(土)

NPOさんのところで情報誌制作の続きをした。前回よりも参加する方が多く、それはそれで気楽だった。配布物の一番下に来るひとこと枠を担当。スタッフさんのひとりと「これはどうでしょう」みたいに協議しながらホワイトボードへ書き出して、それほど悩むこともなく文章はできあがった。町内の方や市役所の人が読むので……と説明してもらい、自分の体験をほどよい案配でまとめられたと思うのだけれど、んー、どうだろ。それをみんながあらかた帰ってから空いたノートパソコンへ打ち込み、欄に収まるよう字数を少し調整し、ひとまずおわり。帰り際、最後まで一緒にいたスタッフさんがおしゃれですねと褒めてくださり、うれしかったのだった。それから那須の園芸店へ。期待通り春の花の苗が溢れており、買うわけでもなくスマホで撮った。青い花を咲かせるキャットミント(ネペタ)の’シックスヒルズジャイアント’が気になったのだけれど、大株になるだろうし増えかたはどうなんだろと思い、ひとまずメモだけした。いま検索をかけたところ、花の色はどちらかというと紫寄りみたいだ。しばらく前に手に入れたCDの、YOKO KANNO SEATBELTS『SPACE BIO CHARGE』を聴いてる。プロモーション寄りの作品のようだけれど、中古でお安く手に入ったわりにはよい曲がたくさん見つかり、菅野よう子さんの歌への手がかりとしておいしい。この歌アニメで耳にしたよいいねえ、というのがちらほらと、『猫のキモチ』『WO QUI NON COIN』が胸をぎゅっと締め付けられてすき。

2022年3月18日(金)

雨降り。カーペットは連休後に発送とのこと。駄目になったほうのカーペットを片付けるため、机や本棚といった家具は乱雑に動かしてしまったから、これらが元通りになるまでには少し我慢をしそうだ。どちらかというと散らかっているよりは片付いているほうが好きで、この環境が思いのほかストレスに感じる。夜半に岩手方面で地震があり、ラジオからまた警報が流れた。どうやら震源は異なるようだけれど、先日の件があるし、ちょっと落ち着かない。電力供給も逼迫しているらしく、予備バッテリーの充電くらいは確かめておこうかと思う。あしたは情報誌制作に参加しに行けたらよいのだけれど。

2022年3月17日(木)

きのうの面談でカミングアウトする機会があった。自分のそれまでの言動から、担当の方にもおやと思う部分があったらしく、なんとはなしに水を向けてもらった。他人にはほとんど興味がないし曖昧な状態でいたいんですよーということを、ノンバイナリー/ノンセクシュアル/クエスチョニングという言葉も絡めて説明した、つもり。その流れから恋バナになり、ずっと慕っている人はいるんですが……と話したら、純粋すぎますよと何度かつっこまれた。いやあのだって自分気持ち悪い気がするし。こうしたことをオフラインの誰かに話すのは、田舎にこもってからではこれが初めてのように思う。少し気が楽。夜、浴室で身体を洗っているときに地震がきた。一度目はおやと様子を覗うくらいの揺れで、早いとこ湯船入っちゃおうと思っているうちに、もっと強い揺れ。洗面所の棚からものが落ちる音を聞き、妙に冷静にシャワーで泡を洗い流していると、数十秒ほど停電した。運よくスマホでradikoのラジオ深夜便を流していたから情報は逐次入ってきたし、周りも照らせたのだけれど、そもそもオフロで身体を洗っているときに震度五弱なんだよね。げんなりしながら部屋へ行くと、やっぱり鉢植えが机の上から落ちていたり、床の鉢植えにものが落ちて株が押し潰されたりしていた。がっかりして片付ける気も起こらず、鉢から抜けてしまった株には少しの水をやり、就眠。……それを片付けていたのがきょう。ああ長かった。植物たちはなんとかなりそうだ。カーペットはもう駄目だからなにか別のを探さないと。ついでに掃除をして、毛布やふとんカバーはコインランドリーで洗ったり乾かしたりした。もう春だから、毛布はこのまま片付けよう。

2022年3月15日(火)

夜の散歩途中、強い風のなかに甘く鋭い香りがした。あれと思って数歩戻り道の脇を照らすと、すぐに沈丁花が見つかった。とても小さくこんもりとした株ではあったものの、通りすがるだけでそうと分かり人の足を止めてしまうのは、さすがだと思う。松任谷由実さんの『春よ、来い』にも沈丁花が出てくるけれど、歌の季節感は三月くらい(当地基準)だったんだね。歌そのものはもっと早い時期から耳にする印象があっただけに、そうか、前提の季節感がいまくらいなら別れの感覚もしっくりくるなーと、なにかが腑に落ちた。

2022年3月13日(日)

身体の痛みはきょうへ持ち越さずに済んだ。のだけれど、疲れそのものは昼過ぎにどっと出てきて、つい昼寝をするくらいくたくたになった。それでもまた懲りずに、先ほど一時間ちょっとの散歩をしてきた。きちんとストレッチをすれば筋肉痛はかなり緩和できるみたいだなー。歩き方や話し方といった日常の所作に響く部分へ手を入れるつもりで、少しずつ取り組んでいるところ。やはり、必要なことに取り組めているときには、ネガティヴな思考が入り込む余地も少ないのだよね。暖かくなって身体が動くようになったことが功を奏しているのなら、この状態をうまく維持できればよいのかな、と思う。友達からは体調に気をつけてねと気遣ってもらってることだし、ほどよく過ごすつもり。

2022年3月12日(土)

暖かく、風が気持ちよい日。その風を窓から招き入れ、一日じゅう口笛を吹きながら本を読む。夜はジョギングを少しと散歩を二時間ほどして、くたくたに疲れてしまった。ジンと一本満足バーのプロテインヨーグルトを口に入れながらこれ書いてる。うみねこ博物堂さんでポチった小さなアンモナイトの化石がかわいい。「うみねこ新聞」を手に取ってみたかったのだよね。ストレッチしたら眠る準備しよう。ほんと疲れた。

2022年3月11日(金)

ストレッチでの脚の可動域が急に増えた感覚がある。丹念に馴らせば開脚座りの状態で肘が床についたり、もう少しで指先がつま先を経由してかかとに届きそう。脚の可動域というか、上体の曲がり方も深くなってきた感じ。腹筋がほしくて冬のあいだ適当にレッグレイズを続けていたのだけれど、ふとロシアンツイストもやってみたら、とりあえず合計で500回できてしまった。えー。負荷の軽い動きとはいえ楽にできて意外だ。筋肉痛があとからくるかもしれないから様子見する。再開したダイエットはうまく空腹に馴れて体重が下降し始めたし、全体的にいい感じの流れかも。こうしたときこそ調子を崩さないようにしたいところ。

2022年3月9日(水)

情報誌制作に参加というか見学させてもらった。おもに町内の回覧板で回すためのもので、もっかの取り組みや地域のお得な情報を親しみやすく発信、という感じなのかな。皆さんばしばし作業されていた。今回、自分は特に役立つでもなくそこにいたから、次回以降のために基本的なソフトの扱いくらいは覚えたほうがよさそう。こうしたとき、かつての自分は行動不能なくらいの苦痛や不安感を押さえつけて淀んだ目をしていたんだった、と思い出した。それでさっきふと、学生のころ住んでいた場所をGoogleマップのストリートビューで見てみた。すっかり忘れていた風景や記憶が、なにかから剥がれ落ちるかけらのようによみがえってくる。ごっそり過ぎ去った時間の実感のなさと、そのあちらとこちらで変わらないものも多いことの甘苦さ、それに記憶の不思議さを思う。こんなことができるようになるまでにこれだけ必要だったんだな……。あのころの自分はかなりどうしようもなかったけれど、生を手放さないことについてはぎりぎりの淵で頑張っていたよと、いまになりやっと懐かしく、愛おしく思える。もうすっかり時間が動き出している手応えがあるから、このままでだいじょうぶ。