2021年7月7日(水)

買い物の帰り道に、ときおり訪れる見晴らしのよい高台から日が暮れていく空を見ていると、幻日らしきものが太陽より左側に見えた。空には流れの速い気流があるようで、幽霊か蚊柱のような黒い筋が、西から東へ幾本も伸びていくところだった。幻日のWikipediaを読むと、それは氷晶が必要な光学現象らしい。僕の見たものが幻日であれば、あの黒い気流のあたりにはとても冷たい空気が存在していたんだと思う。地上はじっとりと汗ばむ暑さだった。垂直方向で見たときの大気の状態変化の激しさを思う。その見晴らしのよい場所へ来たのはへこんだ心が晴れるだろうかと思ってのことだった。少しは気が晴れたかもね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です