2020年1月15日(水)

エアバスの大型貨物機「ベルーガXL」、正式運航開始という記事を見かけた。ベルーガXLの話題は以前にもここで触れたような。相対的に小さく見える翼とこの太い胴体でよく飛ぶものだなーと思う。

椎名誠の『熱中大陸紀行 真昼の星』を小学館文庫で手に入れて再読中。この作家さんの作品は大きく分けて、多忙な作家の日常/辺境旅師という二つの文体があるのだけれど、この本は後者。一般にイメージされると思われる椎名誠らしさのある、しっかりした文章で異邦と辺境の様子が描かれていて、なんというか五感を積極的に使って体験したり書いたりしていることがこちらに伝わってくる。丁寧な臨場感というのだろうか。わりと気に入っている本。

2020年1月14日(火)

友達だと思っていた人が、疑う心や検証すべき知識を持たず、分かりやすく刺激的な情報を求めるあまりに、ネットのデマや陰謀、ほのめかしで自身の価値観を染め上げていくのを知ることは、とてもつらい。会ったり話したりすればそうした根拠の飛躍した話をごく一方的に放つようになり、ああこの人の言葉に耳を傾けたくないなあという、冷たい気持ちがこちらに沈殿していく。ただ、本人にしてみれば、古い知合いが去る代わりに新しい仲間が出来るだろうし、思うがままに語りその都度彼らから肯定されることで、存外に幸せかもね。本人が申し述べていたアスペルガー症候群という切り口でどうにかならないかと本を読んだりもしたけれど、今まさに独自の理論で自分自身を教育している人を外野が変えられるものではない、という当り前の結論に辿り着いた。出来ればこの件にはもう言及したくない。

近所の農家さん宅のビニールハウスから流れてくる、ふすまか米ぬかを蒸すもくもくした匂いに、冬を感じる。毎年ここで同じことを書いているけれど、この辺りはしいたけ栽培が盛んだから、あの匂いは培地を用意してるんだろね。やわらかくて人心地の着く印象がある。

2020年1月12日(日)

市内全域で野火を焚いたため、一日中遠景が霞んでいた。どこへ行っても末黒野の燻るにおいが鼻腔をくすぐる。祖父に文句を言いながらも、この野火に乗じて使い道のない木材などをありったけ燃やした。行動を他者に規定されることには嫌悪感があるのだよね。脈絡ないけれど、ポケモンGOでブラッキーちゃんがキノコや松ぼっくりやなにかを拾ってくるのがかわいい。そういうのが集めたくなるんだ? おみ足の肉球のあいだにわきわきって指を差し込みたい。なんか今年の冬は去年の今ごろみたいにやつれてはいないから、このまま上手いこと逃げ切って春へ飛び込みたいなあ。

2020年1月11日(土)

平沢進の曲をyoutubeで聴くことに抵抗なくなって昨日の今日なのだけれど、ああ、これすごくいい。陶酔感がある。
平沢 進 – 庭師King(歌詞付き)

自分のつまらない感情に反応しないことは大切かもね。祖父があしたまた手伝って欲しいという。なぜ一度にものごとを頼まないんだろう、あっちこっち往復するのだってそこそこ大変なのに、と不満はぐつぐつ湧くのだけれど、孫と過ごしたいんだろう。僕だって彼を孤立させないためにあれこれしているわけだし。朝早いから早めに眠ってしまおう。

2020年1月10日(金)

病院へ。いま自分はどんな具合でしょうかと先生に聞くと、去年からかなりよいですよ、という返事だった。それなりに自覚も持ちつつ、今年は幸先のよい始まりだなー。そのあと祖父のところへ。庭仕事を一通り手伝う中で彼が前々から話していた、農作業で出た金属くずを回収業者へ持っていって売る、という作業に付き合った。1kgあたり400円と、銅は鉄や鉛に比べて数十倍の値が付くんだね……最終的に結構な金額が戻ってきた。こういう実入りがあるから各地でケーブルや金属塊が盗まれるわけか、と実感。祖父がそのお金でスーパーのお寿司を奢ってくれたので、特に遠慮せずたらふく食べた。

2020年1月8日(水)

イランのミサイル空爆とゴーン氏の記者会見、やまゆり園の公判とが間髪を入れずにラジオから流れてきて、今夜の情報は錯綜してる感じがする。アメリカとイランの情勢をなんとなく読むにつけ、僕のいる社会はもともと欧米寄りなのだなあと思う。イスラム圏の立場で発信される(出来るだけ)フラットなニュースソース、というのが欲しいときはオンラインのどこへ行けばいいんだろう。

昨日積もった雪は今日のあいだにおおかた解けた。低気圧が通過していったため、各地で強風が吹いたりしたとか。このあたりの風はずいぶん穏やかだった。昨晩、雪のにおいと静けさを感じながら杉林渓烏龍茶の春摘みを淹れた。嗅覚の中に雪と花。冬にいて春を感じる。烏龍茶はやっぱり雪の降った晩に淹れるのが美味しい。

2020年1月7日(火)

日の暮れるころ降るそばから解けていた雪は、宵が過ぎるころにはあたりをまっ白に覆い、ほどよく積もって止んだ。木々から雪片が落ちる小さなぱらぱらいう音が聞こえるけれど、ふだん風景から届く夜特有のうなりは雪で遮られるのか、辺りはおおむねしんとしてる。あしたの気温は十度を超えるらしいから、この雪はすぐ溶けてなくなってしまうんだろう。こうした静かな夜には暖房器具を石油ストーブにしてよかったと思う。ラジオ深夜便を聴く。