2021年1月24日(日)

薄く雪が積もった。なかなか冷える日。アクリル球に書いたり消したりしていたランドメイクに進展がないので、その対策を試みていた。感覚だけでやるから落とし所が設定されていないことが問題なのかもしれない。地球上の陸地は現状で唯一かつ解像度最大のお手本だから、そこへ地域の要素やイメージをふんわり寄せたい。のであれば、地球上の各地域ごとに特徴を書き出し、それらの概念を参考にしながら海岸線を引くことで、より具体的な到達地点が見えてくるのではないだろうか。ということで地球上の地域の特徴や持っている偏見を書き出しているところ。こうした他の人にはよく分からないことをやっていると、自分の持つ理解の濃淡が可視化されてしまうな……。僕は北アフリカやアンデスへのイメージをあまり持っていないらしい。もっと粘って各4~5要素見つける予定。こうした要素をほどよく組み替えたり別のものに置き換えて、すでにアクリル球の上で存在自体はしている陸地に対応させ、イメージと物理的な輪郭を付与していくのだ。中央アメリカの「種の宝庫」なんかは連想で「妖精界」に置き換えてみると、「古代都市」と相まって新たな地域のイメージが思い浮かぶ。当面はこんな感じで、こだわりの強さといい加減さの狭間を行ったり来たりしながら、アクリル球の世界を相手にしたい。それから、ポンコツのくせに完璧主義というのは歩留まりがあまりにも悪いから、せめて先の自分がなんとかするだろという気持ちで、見切り発車もできるようになれたら。

2021年1月23日(土)

庭木を四本移植。残りは二本だけれど、株が大きかったり直根が太かったりして、掘り起こすのは骨が折れそうだ。時間はあるからこつこつやろう。これが片付けば庭の真ん中にいい感じのスペースが増えるから、なにを植えるにしても場所を自由に使えるようになる。いま窓を開けたら雪が降っていた。雪雲に覆われた空は星空よりもほの明るく、雪片が降る小さな音と風景の背景音のほかは、とても静か。雪のにおいと静寂は烏龍茶の味わいを引き立てるから、今晩はお茶を淹れて過ごそう。

2021年1月22日(金)

歯科でインプラント治療の同意書を渡された。サインすれば僕は再生医療の庇護を受けるわけか……。それからうちへ戻ってきて、庭木の移植の続きに取りかかった。掘り上げてあるばらとあじさいを定位置へ。あしたはきょうだいと、午後からまたごみを回収センターへ持ち込むから、そのあとで時間があればつつじ2本とさるすべりを植え付けたい。これから金曜の夜につき、園芸図鑑をめくってラジアンFを待ち、まったりうだうだするのだ。なんにしてもやるべきことがあってそれを遂行しているときは、答えのない問いや虚無に向き合うことから解放されているときなのかもね。レスリー・ブレムネス『完璧版 ハーブの写真図鑑 オールカラー世界のハーブ700』(日本ヴォーグ社)を古本で購入。これいいなー。メジャーな種から、地球上における利用価値の高い野草、というレベルまでのハーブが載ってる。前から手元にある『ハーブ図鑑200』(主婦の友社)も、よく知られたハーブに焦点を絞っている点では十分に目的を果たしてくれているものの、めくるうちにこちらの目がいくぶん肥えるわけでして……。量子力学がハーバリストの考えを裏付けるなどの記述にはそういう本かーと思うけれど、僕は趣味と実益を兼ねた植物を育てるのが好きなため、この700種は苗が手に入るかどうかを別としても、楽しく目を通せそうだ。

2021年1月21日(木)

午前から日が暮れるまで、庭木を掘り上げて移植していた。椿と山茶花それぞれ一本が定位置へ収まり、他の庭木は三本ばかりが素掘り状態。あした歯の治療から戻ってきたら植え替え先の穴掘りを続けるつもり。外の空気に触れながら身体を動かすのは気持ちのよいもので、こういった行動が封じられると活動的な人ほどしんどいだろなと思う。震災のとき多くの人々が後ろめたさを感じたように、自宅とはいえ外で活動する自分もそれをうっすらと感じるけれど、いまは置かれた環境でどう咲くかを考えるときだ。春が来たとき庭を自由に使えるよう冬のうちに整理しておいて、いずれなにを育てたいか想像していよう。季節の巡りは確かな予感。その予感が未来を向く力になってくれる。

2021年1月20日(水)

きのうに引き続き庭木の移植のため穴を掘る。木の根が多いためのこぎりで小まめに切るのだけれど、ある程度の細さであれば枝切りばさみかなにかのほうが楽そうだ。玄関周りに散らかっていた園芸用品は収納ボックスへしまった。これだけでもすっきりしたと思う。週末からしばらくは雨がちな天気のようだから、金曜までに山茶花くらいは移動できるといいな。一日が終わり、新たに届いた園芸図鑑や園芸百科をめくりながら酒をなめていると、なにを植えようか期待する気持ちでゆったりと寛ぐものだ……。大昔に亡くなった父はこの娯楽を味わっていたんだろう。僕にはやるべきことが他にたくさんあるけれど。夕食で母と、新型コロナウイルスに罹患したらどうするか、ということを少し話した。といっても手続きのことではなく、例えば僕が罹ったら誰もいない祖父宅へ行って自主隔離するかも、というような身の振り方の話。きょうだいもそんな感じになるんでは。母は歳なので発症した場合ひとりにさせられないから、自宅待機となったら僕が近くにいることになるかもね。あとでそのへんの事例や体験談を漁る。今夜はあまり夜更かしせずに眠ろう。図鑑とムーミンが楽しみ。

2021年1月19日(火)

午後から庭の山茶花2本の移植をするため周りに穴を掘っていた。穴というか溝が深くなるにつれ、シャベルの先に土をつけて持ち上げることで掻き出すという、やっていることが山芋掘りと遜色なくなってきた。夕方が近づいて風とふっかけ雪が強くなってきたため、今日のところは撤退。あしたは移植先の穴を掘って山茶花を移動可能にするまで、いけるかなー。収納ボックスが届いたから、これで玄関周りを多少はすっきりさせることができる。もっか手をつけている複数の本に加え、昨晩から『ムーミン谷の冬』を読み始めた。

2021年1月18日(月)

犬小屋の解体や居室の整理、それに筋トレを少し。春に庭で育てたい植物を図鑑や百科から洗い出していた。オルレア/ひなげし/スイートピーは秋まきだとか。思い立つのが遅かったかー。そちらは苗を探しつつ次の秋へ持ち越すとして、ことしの春は大麦と矢車菊を蒔きたい。チャイブやディルをはじめハーブもいくつか育てる予定でいるけれど、僕の手はどれくらい回るだろう。いちじく2本の今後も決めておきたい。そして、あれもこれもと活動的になるときは行動をほどほどに抑制したほうが、疲れから落ち込んだり力尽きたりすることを回避して、長く活動できるのではないだろうか。少しずつ動けるようになっているようなのは心の底からありがたいけれどもね。このごろは買い物ならメモを作るし、その日の行動やこれからやりたいことなどはスマホへ書き出してる。多少でも自己管理できるようになることは自分にとって有益なはず。

2021年1月16日(土)

大掃除で残った不燃ごみなどを母とクリーンセンターへ持ち込んだ。掃除のよいところは、やればやっただけ前進することだ。抜き身のハードディスク九枚をごみへ出す前に、ゲームの武器みたいな祖父のハンマー(柄が1.2mくらいある)で叩きのめした。ガワがひどく頑丈にできていたため、内部の磁性円盤を壊すのに手間が要った。久しぶりに雨脚の強い日。気温は高めで、どことなく春の先触れを思わせる、ほの明るい心象の雨天だった。雨の匂いを嗅ぐと、知らぬ間にかさついた心へ潤いが染み渡っていくのを感じる。予報では一週間後から気温が盛り返すように見えるけれど、これってすでに寒さの底はついたってことになるんだろうか。ともあれ、春に備えて家を片付け、植物を育てる準備をすべし。屋外に置く収納ボックスを大2小1注文して二週間後に届く予定。ごちゃごちゃした物品をすっきりと片付ける日が待ち遠しい。

2021年1月15日(金)

通院先の先生はずいぶんぐったりとしていた。金曜のことで、僕は午前のしんがりでもあったし、どうやら前の方は元気があるようだった、ということもあるのだけれど、それにしても一目見て分かるような疲れた仕草と声の調子だった。疫病の余波が心療内科や精神科へも来ているんだろうか。僕は診察時に話したいことは事前に手帳へ書き出しておくので、今回は要点を手短にやりとりして退出した。先生があんな感じだとこちらとしてもその体調を気がかりに思う。処方はいつもの倍の期間、四週間分にしてもらった。郵便局でムーミンの切手を購入。はがきなら使う機会はあるはずだからと、84円を1シート+63円を2シート見繕う。前者は一家、後者はコミックスのミイが絵柄の主役で、後者のほうが登場人物の表情は豊かに見える。寒中見舞いは小寒から立春までらしいから、なにか写真を撮ってポストカードにしたものか。