2020年8月11日(火)

きょうは今夏一番暑い日だったのではないだろうか。地元のアメダスでは最高気温が36度ちょっとあり、40度を超えた地域もあったそう。このあたりの予報だと今後は真夏日くらいで済みそう、という感じ。昼の盛りに出かけると路上には熱風がこもっており、気体というよりはとろりとした温かい液体の中を行くようだった。きのうの山の上は涼しくていくらか雲によるミストも掛かっていたから、高原は地上の熱気を避けるには都合のよい、恵まれた環境なのだなあ。道の駅で見かけた花オクラは、雑に刻んでわさび醤油で食べると粘り気が出て、そのうまさに意外なくらいびっくりした。ここへ来て食と季節がしっかり合流したような、夏を食べてる気分。きのうの夜更けはそこそこ晴れ、一時間ほど星空を見ていた。散在流星とペルセウス座流星群がそれぞれ二つ、極大の二日前だからそれなりに流れたと言ってよさそうだ。今夜と当日のあす夜は観望の期待薄。

2020年8月10日(月)

那須ブックセンターへ。店主らしき男性が出入り口前に、珈琲販売かなにかの設営をしていた。ぼっそり挨拶して店に入る。中は静かだった。椎名誠や沢野ひとしを中心とした書籍コーナーがあったり、郷土関連の本にこだわりがあるのかなと思わせるチョイスが目に入ってきたりと、個人の書店ってこんなふうに性格があるものだねえと気持ちよかった。ヘイト本とSFコーナーは見当たらなかった気がする。岩波文庫が多めでうれしい。ながっちりをしてから本の雑誌とその別冊な古典案内を購入した。本の雑誌は興味を持ちながらも近隣の書店には見当たらず、Amazonで取り寄せたものかと保留にしていたもの。PR誌の図書もなんとなく手が伸びた。それから山の上のほうへ。ロープウェイ駅まで原付で行けるか確かめたかったのだけれど、ギアを低速に入れてのたのたと粘るうち、目的地より上の茶屋にまでたどり着いた。来られるものだなあ。大気はしっとり涼しく、木々の甘いにおいがした。この快適さは確かにひとが来るかもね。初めから山を登るつもりはなかったから、そのへんを少しうろうろして花の写真など撮り、帰途。那須街道は登るときも下りるときもちょっとした渋滞で、多種多様なナンバーの中には神戸や盛岡、所沢なんてのも見かけた。ハイシーズンの避暑地+お盆前+山の日に山の組み合わせはどこへ行っても人がいた。もうちょっと自分はほかの日にできなかったのという気がするけれど、これはこれで県外から見た那須の印象を確認できた、ということかも知れない。今年のペルセウス座流星群は天候に恵まれなさそうなので、今夜のうちに雲間が覗くかどうか、少し様子を窺うつもり。

2020年8月9日(日)

『バーフバリ 伝説誕生』と『バーフバリ2 王の凱旋』を、Amazonのレンタルで続けて観た。有無を言わさぬ展開にツッコミが絶えなかったけれど、感情のフルスイングの連続がよかった。日ごろ映像作品に慣れていないため、自宅とはいえ映画の二本立てに集中するのは疲れた……。おかげで眠たい。早めにお布団へ入って、あしたの天気次第で那須の上のほうに行けたら。今福龍太氏がちくまに寄せた「少年の日の思い出」関連のエッセイに影響され、ヘッセつながりで古本の「シッダルタ」を手に入れた。「車輪の下」ならむかし読んだ記憶だけがあるけれど、そちらは窮屈という印象がおぼろに残ってる。作者へのイメージは変わるだろうか。しばらく積ん読かも。

2020年8月8日(土)

わけもなくぐったりしてしまう。これから一週間くらいが一番暑い盛り。梅雨が長かったとはいえ、季節が巡れば気温の変化の影響は受けるか……。無理にやる気を求めると空回りして辛いだけだから、床や寝床で溶けて秋を待ち、夜の虫の音や涼やかさに感覚を傾けるべし。LisnのNo.330『プル〃』は、ばあちゃんちにあったような仏壇スイーツの香りだった。小さいカップのフルーツゼリーみたいなひんやり感がある。

2020年8月7日(金)

お盆が近いからと言われ、祖父宅の入り口付近の雑草を草刈り機で刈った。長袖長靴に帽子をかぶってエンジンの排気ガスを浴びながら、騒音の中黙々とブレードを払う。都心ではことし初めての猛暑日となったらしく、広く気温が上がって熱中症対策も呼び掛けられるような天候だった。上記のような安全を考慮した服装にすると、体内にこもった熱の逃げ場は主に顔面からのみとなり、保護メガネ(透明でサングラスのような形状)の内側に汗をかくという、一見わけのわかんないことが起きる。実際の作業時間はそれほどでなかったはずだけれど、簡単に大汗をかいてふらふらし、小休止にはペットボトル飲料を数本分、ごくごくと飲んだ。自分で草刈りをするまでは早朝にうるさいあれくらいに思っていたものの、これは熱や騒音や排気ガスなどのストレスを浴びながら体力を酷使する、危険を伴う重労働なんだと思った。ただ、野放図に育ったいのちを刈り取る邪なよろこびはある。様子を見に来た近所のおじいさんから「触れて音がしてもいいから歯をもっと低くして、根元から刈るといいよ」とアドバイスをもらった。そういえば先日のホームセンターの方も、回転する歯やそれを固定する部位は消耗品だから持ってきてくれたらメーカーで修理交換できます、みたいに仰っていた。

屋敷のうち人の出入りするあたりを刈り終えたころ、母と土地の境界の話をしていた本家のおじいさんが耕運機に乗ってやってきた。管理するものがいなくなり雑草の楽園と化している祖父の畑を、僕の使っている刈払機で払うのは大変だからと、耕運機でうなって(耕して)くれるという。機械が畑に入って少しうろうろするあいだに、藪漕ぎするような草むらはあっという間に肥沃な畑の土へ漉き込まれた。おじいさんが言うには、漉き込んだ雑草が枯れたころにもう一度うなる必要があるから、また来るよとのこと。ひらにお礼を言い、帰着。

断絶やわかり合えないことって、自分にはないものだと捉えれば、確実にそこにある豊かさとも言えるのではないだろうか。仮に相手そのものを許容できなくても、こちらが踏み込めないその淵を大切にすることができたら、それは精神的な多様性に繋がる気がする。利己的な考えかも知れないけれど、留飲を下げることはできそうだ。

2020年8月6日(木)

明日の朝に祖父宅の草刈り(一部)を予定してる。土日のどちらか天候がよい日に那須の本屋へ行けたら。お布団で本を読むべし。世界への祝福の顕れについて考えていたら、もっか読んでいるワーズワースの詩集に、そのことがほぼそのままのフレーズで出てきた。読書ってときどき、偶然が必然のように起きる。

2020年8月5日(水)

日没ごろに町の中を少し歩いて写真を撮った。梅雨が明けて晴れたらやりたいと思っていたことの一つ。疫病対策や人の目もあるから、じっくり町撮りというのはむつかしいだろな。手早くこそこそやるべし。祖父宅の雑草は藪漕ぎするような勢いで生い茂ってる。そこの叔父宅に住んでいるいとこや叔母たちは早ければ年内にも引っ越すのでは、とうちの母から聞いた。なんか疲れてしまった。早いとこお布団に入ろう。今年は梅雨が長かったせいかまだ暑さにはやられもせず、のんきに過ごせている気がする。

2020年8月5日(水)

『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』を観た。エピソード5を観たときの感想に、レイは系譜のどのへんから来た人なんだろう、と書いていたことの謎が解けた。びっくりだよ。これまで培ってきた出来事がもつれ合い、推進力を伴って一つの未来へと向かっていくことに、もうただ気持ちよく引き込まれていた。過去のエピソードで見覚えのある場面が頻出しており、基本を踏襲して順番に視聴したことは意味があったと思う。そしてベンが笑ったのがとてもよい。あとC-3PO、おまえというやつは結局しんみりしないじゃないの。本作公開を受けて作品を最初から追ってきて、それらの締めくくりを観ることが出来て、よかった。これでスカイウォーカー家の物語は一息ついたわけだけれど、Wikipediaを開くと新たな三部作の予定があるそう。『ハン・ソロ』に登場したL3-37が好みの人物だった。もう少し彼女のせりふが見たいとなると、ダニエル・ホセ・オールダー『スター・ウォーズ ラスト・ショット(上/下)』かなあ。特定のキャラクター目当てに読むのも酔狂だけれど、文庫を安く手に入れられたら。

修理に出した刈払機は直るけれど高く付いてしまうということで、園芸好きや農家向けのホームセンターへ行き、新しいものを買った。型番の違いを訊ねた店員さんが使い方を懇切丁寧にレクチャーしてくれた。雑草相手となると農薬散布は出来るけれど、刈払機は危ないということで祖父には使い方を教わらなかったから、説明を受けられたことがとてもありがたい。うちの周りの笹藪と祖父宅の雑草少しを、お盆前か出来れば今週中に刈る予定。

2020年8月3日(月)

サガ スカーレットグレイス 緋色の野望がセール中で80%オフだった。気になりながらも価格を理由に手が伸びなかったゲームだ。購入先を辿ると想定していたSteamではなく、AppストアとGooglePlayストアでの割引になっていた。それで、Googleのほうでは端末が対応していないと表示される。いま使ってるMotorolaのスマホはOSのバージョンには問題ないと思うのだけれど。むむ。