2022年3月4日(金)

Netflixで『鋼の錬金術師 Fullmetal Alchemist』のラストあたりを見返していた。知りたいということ、信じられないということ、それらは七つの罪と同じくらい破滅をもたらすものなのかもしれない。作られたいのちの宿業の、その対照のように描かれる人々のすがすがしさは、生に向き合うことで生まれるものだな……。中川翔子『RAY OF LIGHT』がよい歌。

2022年3月3日(木)

主人公(?)の風貌が気になって『SANDA』を読み始めたのだけれど、冒頭1ページ目から女子と書いてある。あっはい(はいじゃないんだよ)。それとは関係のないことで身体の気分がわるい。横に長くなるべし。クレマチスのアーマンディ・アップルブロッサムを注文できた。「一日三回検索をかけて粘れ」ということを実行していたら、あてにしていたショップへ苗がしれっと入荷していたことに気がつけたのだった。うれしくて変な笑いが出てしまう。もう後戻りはできないから、庭に手を入れる諸々の作業とパーゴラを作るところまで、自分を追い込んでいこうね。

2022年3月2日(水)

自分ヘタレだーと思うことがあり、通りすがった高台から町の景色を眺めた。高いところから風や下界の音を受けてぼーっとすることが、なぜか昔から好きだった。高校のころ授業をサボってひとりになりに行った場所が、やっぱり屋上や非常階段だったからかもしれない。その性質がいまも自分に息づいているのだとしたらうれしく思う。それできょうの話だけれど、景色を見て風に吹かれるうち、気分はなんとか切り替えられた。いつもこうできたらいいのだけれど。ちらっと立ちよった園芸店では、苗売り場に春の花があれこれ並んでいた。もう春ってことにする。

2022年3月1日(火)

三月入り。午後になりお湿り程度の雨が降る。ここ幾日かの暖かさに加えて暦が変わった印象の変化もあるのか、日没後に買い物へ出かけた道すがら、大気の肌触りはぐっと春めいていた。そのうち園芸店に足を延ばして花の苗を見て回れたら。

2022年2月28日(月)

細々とした用事を済ませて疲れた……と思いながらも、ワクチンの副反応で脇のあたりはいぜん腫れており、もともと無理をするような体調ではなかったのだった。一日が一段落してから気づいた。もう、ごろごろする。

2022年2月27日(日)

昼ごろからワクチンの副反応らしきだるさが強まり、ベッドへ入って痛む肩の置き方を探るうち、深く眠っていた。といっても、全身の節々が痛む中の眠りでしんどかったのだけれど。日が暮れるころ目覚めてわりと楽になったかなという感じ。肩の痛みと熱はまだあるから早めに眠る。

2022年2月26日(土)

三回目のワクチン接種を済ませた。今回は交差接種を目的にモデルナ。自分に慣れがあるのか会場の違いなのか、気負いせず受付してそのまま打っていただいて帰路、という流れだった。心底どうでもいいことなのだけれど、市の職員さんや医師におしゃれな方がちらほらおり、地元もこの水準はありなのだな、みたいな安心を抱く。UNHCRのサイトからウクライナの件で少額だけれど寄付した。きょうは予報通り過ごしやすい気候で、僕の植物どもをベランダへ出し、液肥入りの水と日光をたらふく与えたのだった。

2022年2月24日(木)

先延ばしにしていたタスクをいくつか片付けた。スマホ通話の際にハウリングが生じる件で修理依頼をするつもりだったのだけれど、サポートセンターの方に助けていただいたところ、それはなんらかのアプリの干渉が原因では、とのこと。もっか特定中。狙っていたクリスマスローズはのんびりしているうちにどれも売り切れてしまい、また来年かーと思いながら関係ない植物の種をまとめて注文した。ほか、使っているものの整理。今年も『ムーミン谷の冬』を読み終えた。信じられないくらい描写に透明感がある。眠しなにこうしたものに触れることは、感覚としてはたぶん、祈りや禊ぎといったものに近いんだと思う。このシリーズに出会えたことは僕の財産のひとつだな……。いま唐突に思い当たったのだけれど、個人的なこだわりからこの作品群は季節の巡りにあわせて読んでおり、冬を読み終えたら次は『たのしいムーミン一家』なのだった。作中の時系列にあわせ、こちらは例年だとおおむね三月から。季節の進むのが待ち遠しい。ぬいのうちの仔たちは僕を支え側にいてくれる一方、物理的には自力で動くことができないから、なにかあったら僕がみんなを守る必要があるのだよな。ロシアがウクライナへ侵攻をはじめたという報道に、一緒に過ごす時間が貴重かもしれないことを思う。

2022年2月22日(火)

気がつかないうちにアーマンディ・アップルブロッサムの入荷通知が来ており、その二時間後に慌ててオンラインショップを覗いたら、在庫はすっかり売り切れていた。あー! 競争率高い! きのうあんなこと書いておきながらこうだよ。まだほかにも機会はあるはず……。メルカリが狩り場のように見えるのだけれど、個人的にそのへんのサービスをあまり使い慣れておらず、出品される株の素性が掴みにくいこともあり、及び腰でいる。かつての自分は「誰もやりたがらないけれど、誰かがやらなければ」ということを引き受けるたちの人間だったなーと思った。最近になってまたそうした行動が出てきたことは、外に働きかける性質が戻ってきたのかもしれない。ただ、それで後ろめたい人からそしりを受けるとか、無関心な他人にいらだつことについては、立ち回りというものを成長させる機会がまるきり損なわれていたんだなーと思って少し気が沈む。あなたの真面目さが気がかりということは周りからよく言われるから、もう少し気楽にね。こうした思考をするときは調子がよくない。お布団へ行くべし。