イナカの灯台

RSS

2020年6月

2020年5月31日(日)

夕方になり、すいかずら/ロニセラの’グラハムトーマス’が咲き始めた。香水のような強さと鋭さを持つ、とても甘くて酸味のある香り。記憶にあるのはくちなしのような底しれない甘さだったから、こうして嗅いでみて、酸っぱさも多く含むことが少し意外だった。芳香剤らしさもあるけれど、それはしばらく忘れる。よくうちへきて咲いてくれた。

道の駅で見つけたオカヒジキをさっと湯がいてお浸しにし、めんつゆで食べるのが美味しかった。歯切れはよく癖はなく、マメ科のような旨味を感じる。こんなものが農家さんの庭先では雑草のように生えてるとか。一年じゅう食べていたい。直売所へ立ち寄ったついでに周辺をうろついて、バイオームの図鑑に登録できそうな、名を知っている生きものを探した。たぶん、知らない生きものを調べて分類することがこのアプリでの楽しみだと思うのだけれど、初期ボーナスってことで。という割にはあっさり、知っているものと知らないものとの境界が可視化されそうで、自然は好きだよと得意がってた自分が少し恥ずかしくもある……。楽しくやればいいと思うよ。久石譲氏の『RAKUEN/MALDIVES』というCDをお気楽なBGMのつもりで手に入れたら、聴いていて時間の概念が溶けるようなよく分からない怖さがあり、慣れるまで二年要した(最近慣れた)。自分のことを考えるとき、なにかしら未来の片鱗はすでに身近にあるということを、どんな詩を手に取ったものか迷っていて思う。それは都合のいい後からの解釈なのかもしれないけれど、少なくとも出来事を意味あるものとして受け取ることはできる。ワーズワースの詩集を読まないわりには長いこと手放さず積んでいた。きっとこれはいま必要なものだ。

2020年6月1日(月)

『自選 谷川俊太郎詩集』と『詩を読む人のために』が届いた。ほかの本と並行して読む。雨降り。しばらく天気予報に傘マークが並んでおり、このままなし崩しに梅雨入りするのかもしれない。気ばらしに出掛けてみたい庭園が次の土日は朝早くから開いているらしく、どちらかでいいから午前中晴れてくれたら。スペースXの有人飛行で宇宙開発の潮目が変わるということを、IST社長の稲川さんがYouTubeで話していた。

2020年6月2日(火)

そういえば六月になってしまった。過ぎていくのが惜しいくらい麗しい月だから、いっそ始まらなくてもよかったのに。梅雨入りって、照明が突然ばちりと落ちて薄暗い廊下に出るような、あるいは生活空間がとっぷり水没するような感覚がある。これが七月に入ると、チューニングがずれる感じがあり、僕は僕で春先からの体力が尽きるころでもあるため、外気を味わう余裕は薄れていく。

同じ空間にすいかずらが咲いているおかげで現在、闇が例え無しに甘い。それでなくても夜道は甘いにおいがする。来年は小くちなしにも甘い香りを提供してほしい。花芽の仕込みは春から始まっているらしいから、とりあえずの目標は枝ぶりを充実させることなのだろな。それからくちなしには夏場、オオスカシバが産卵しに来るとのことで、今月末辺りオルトラン粒剤を与えられたら。日暮れごろ来た夕立はいまは止み、ときおり雷がステレオで鳴り響いて、雨脚が静かに戻ってきた。

2020年6月3日(水)

眠たい。珈琲豆を多めに煎った。明日淹れるつもり。

2020年6月4日(木)

腕が汗でべたべたするようになってきた。梅雨入りにはあと数日あるだろうけれど、気象の変化って基本的には連続してるのだなあと感じる。

2020年6月5日(金)

バイオームへ投稿した生きものの発見種数(おもに種子植物)が百を超えた。やったー。こうして数に直してみると、意外なほど植物を区別しながら生活していたんだね。投稿一覧を見てると信じられないくらい各方面に詳しい生きもの好きばかりで、ひとり鼻を折られるのが心地いい……そうした人たちの後をついていこう。これまで手元でめくっていた植物図鑑としては、塚谷裕一『スキマの植物図鑑』(中公新書)と稲垣栄洋『散歩が楽しくなる 雑草手帳』(東京書籍)がそれぞれ掲載種は100種くらい。そちらに載ってる植物はそこそこわかるかも、という程度へ理解が進んできた。いまになり役立ち始めた岩瀬徹・飯島和子『新版 形とくらしの雑草図鑑』(全国農村教育協会)は300種。当分のあいだ、バイオームでの発見種数の目標も300程度にするつもり。単純に、見分けられるものを増やすため、掲載種が豊富な図鑑を読み込めていけたらいいな。

祖父宅で梅の実を少しばかりもいできた。あとでかつぶし出汁かなにかに漬ける。耳鼻科へ向かったあとで髪を切った。

2020年6月6日(土)

眠たい。明日はよく晴れるそうだから、朝早く写真を撮りに行く予定。Twitterで梅雨入りと検索すると、日月火の晴れ間を狙って行動するつもりらしい人たちが散見された。そりゃあねえ、六月の光線は素晴らしいから、そうしたチャンスを活かしたいよね。今日は早めに眠ってしまおう。

2020年6月7日(日)

那須のコピスガーデンというお庭が早朝営業をしており、梅雨入り前の光を求めて朝早くから向かった。一時間ほど園内の草花を撮る。十時までしばし看板なので、その合間に山の上の展望台へ向かい、下りがけに殺生石も立ち寄った。原付は案外上のほうまで登れてしまうものだけれど、それ以上に自転車乗りの人々が急な坂道を漕いでいることにびっくり。そのあとまた園内へ戻ってうろうろしていた。花を見に来たのではなかったの。つかれた。鏡に映った首のあたりが赤くなっていて、日焼けかも。体のあちこちが汗を流してからもずっとちくちくしてかゆい、というか腰のあたりに蚯蚓腫れがあった。園内のあちらこちらに各種の毛虫がいたもんねえ、たぶん夢中になっていてなんかに触れたんだ。ツチアケビのようななにかを見かけた。晴れ間は火曜か水曜までのようだから、それまでにもう少し日の光を活用できたらいいな。

2020年6月8日(月)

今年の一月半ばから飲酒をやめていたのだけれど、きょうは気分の落ち込みがあり、一年ほど前に仕込んだびわ酒を二杯ばかり水割りにした。祖父と収穫して漬けたもので、ラベルに19年7月3日とある。飲みながら、酔うのは麻痺ってことになるのかなとか考えていた。軽くハミングしたくなるから簡単なものだね。酒のしびれる感覚には慣れないほうが楽に生きられるのかもしれない。

昨日撮った写真を軽くプレビューするうち、白飛びとピンボケのばかりが目について、気落ちしていた。いまは一年のうちでも日差しが強いから、人の目には普通の風景であっても明るさの幅は極端になる。こういうときレンズにNDフィルターを使うのかーと気づいて、とりあえず4段減光に該当するND16のフィルターを取り寄せることにした。可能ならND4,64,1000のように数枚を携行しておいて、状況によって組み合わせて使うとよいそう。でも、高い。ほかのレンズにも使いまわせるよう、ステップアップリングもあとで手に入れるつもり。こうしたアクセサリは都市部のジャンク屋さんなら捨て値で転がっているんだろうなー。

2020年6月9日(火)

なんかぐったりしてしまう。例年のことではあるものの、春先からの活力が切れるころみたいだなー。lisnの058 PRIZESと121 NIGHT IN TUNISIAを焚いてる。前者は爽やかな漢方の香りで、蝉時雨の降るお座敷にいる感じがする。後者は濃密な闇夜の香り。

2020年6月10日(水) RSSの変更

昼は暑くてめまいが少し。

サイトに少し手を入れてる。Wordpressの雑記は静的ぽいログ置き場に。この方法ならWPを文章作成専門にし、できたものはクラシカルなコンテンツとして扱えそう。WPの設置ディレクトリにはいずれアクセス制限をかけるつもり。ここをRSSでチェックしてる人がいるのか不明だけれど……自分の場合RSSリーダー自体は活用していることだし、気分の問題かもね。手動で更新履歴のみ表示するxmlを作ろう。これ。https://solologue.jp/index.xml スタイルシートで動かすギャラリーを漁るうち、いまのスタイルシートはSASSとかSCSSといったプログラムに近い記述をしておいて、それをコンパイルして利用する、というのを知った。ここはWebのうちでも僻地なため、こうした情報が伝わるには時間がかかるのだよね。自己満足でやるぶんには手打ちでいいんじゃなかろうか。オンラインで活動するうえで拠点を持ちたいということと、古いホームページの様式を継承していきたいということを考えてる。その中で、作ったものを自分で管理する自由のためには、中央集権型ではなく分散型のサービスを利用できたらと思う。それだとこうした壁打ちになるのは実力的に致し方ないけれど、ここは拠点のつもりでもあるしね。イメージ的にはオンラインの海に対する灯台や浜辺のつもりで弄ってる。

2020年6月11日(木)

ここのスタイルシートに手を加えてモバイルでの表示に対応したつもり。対応というか、取り繕ったというか。ブラウザによって雑記置き場の読み込みがやたら遅いのはなにが原因なんだろ。WPのほかにもヘッダーやフッターを別の場所から読み込んでいるから、そのへんがボトルネックなんだろうか。あとで対策するつもり。

昼下がりに暖かい風と黒い雲が流れてきて、やがて雨になった。天気予報では関東も梅雨入りしたと言っていたし、雨雲レーダーを見ると広い降水域が頭上に差し掛かっていたときだったから、あれを梅雨の雲と見なしてよいのだろな。湿度は高まったようで腕がべたべたする。土と木の朽ちた匂いが濃い。

2020年6月12日(金)

写真置き場を追加。写真そのものは、著作権マークを入れたりサムネイルを作る必要があるから、Lrでカタログを作っておいて明日以降に出力作業をやろう。あのマークの法的な力はあまり当てにしていないけれど(無方式主義の国々が多数なので)、透かしの存在そのものは不要なトラブルを避けやすくしてくれるはず。日中の天気は降ったりやんだり、雨がぱらつくそばから路面は乾いていき、それでいて湿り気は地上に滞留している状態だった。とても雨期。

2020年6月13日(土)

湿り気ある日。Lrを触ったり。月曜は晴れ間が覗くらしいから活かしたい。この辺りも蛍が飛ぶころ。ここしばらく、限られたやる気を動かすためにコーヒーをあてにしてる。カフェインにはいざというとき効いて欲しいから、これまで作用慣れするような摂取を控えてきたのだった。この夏いっぱい活用してしまえたら。昨日の金ローで観た『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が面白かった。人生のどこかで視聴したはずがあらすじを忘れてる。単純なおかげで美味しい。「僕の未来を見てきてほしい」というマーティの二度ある台詞にそれぞれ首肯する、ドクの表情が頼もしくかっこよくたまんねい。腹を決めたひとの微笑みって揺るぎないなあ。ラストシーンの、改造され戻ってきたデロリアンが生ゴミをエネルギーにして再び跳躍していくところが、大電流なんて自然任せの雷だけだった過去と相まって、心地よい高揚感をくれた。

2020年6月14日(日)

日がなじっとり。夜になって燃えるごみを出してきた帰り道に、ほたるが木の葉の裏で休んでいるのを見かけた。はかない黄緑の光が暗闇から葉をほのかに浮き上がらせている。そこは生息地の用水路から数百メートルほど離れているけれど、飛んでくるものだねえ。その先の路上では、よそさまの風呂釜からと思われる、灯油の燃焼するにおいが流れてきた。雨上がりでむっとする夜ということも手伝ってか、このにおいにはどこか秋めいて安心する感じがある。そして栗の花の匂いがずっと大気に満ちていた。

2020年6月15日(月)

バラ園再訪。花々はしぼみ、色褪せているものが多かった。それなら朽ちていくことに焦点を当てたいと思ってうろうろ。前回の反省からNDフィルターを付けて、白飛びが起きないよう露出を抑えて撮ったつもり。ソフトウェアでの加工が前提になってきてる。

政府が配布する布マスクがきょう、うちにも届いた。三人家族に対して二枚。「十分な枚数でないことは承知しているけれど、活用してね」と書かれると、うん……と飲み込む気分になる。特に宛てにはしていなかったな。疫病がはやりだしたころ、思うところあってマスク付けないということをここへ書いた記憶があるけれど、そのあと方針を変え付けるようになっていた。安心感を提供してない人というのを見かけると、自然にそちらへ注意が行って、そのたび自分にぎょっとする。この内心の不穏さには慣れずにいたい。もっか都内では新型コロナウイルスの感染者数が再び増え始め、欧州で収まりつつ中南米で大流行、アフリカも火種になりそう、という状態。

これを書きながら「リングフィットやるべし!」とひとり奮起して、自作PCを組んでいらい初めて、Switchをモニターへ接続しようとしていた。前の環境ではモニターにHDMIセレクターをつなぎ、そこからSwitchとパソコンを切り替えていたのだよね。今回は手をこまねいたあげく、パソコンはDisplayPort / SwitchはHDMIとそれぞれ一つきりのポートを使うことで、HDMIセレクター無しにモニターを共有できてしまった。すっきりした嬉しさと、自分はアホだったのではという疑念がある。時間食っちゃったしそうだろね。マッシヴになるのは明日からだ。

2020年6月16日(火)

眠たい。日が暮れるころ、草むらからりーりーいう虫の声が聞こえた。この雑記を振り返ると例年いまくらいに初鳴きを耳にしてる。あと一週間もすれば蝉だって聞こえるかもね。きのう行ったガーデンでフェンネルとディルの苗を一鉢ずつ買い、小さなプランターに植え付けたのだった。それをいま自室に置いてる。以前からこの二つのハーブの香りが気になっていたものの、確認する機会はなかったのだよね。細くてちりちりした葉は揉めば容易く傷むだろうから、やるなら自分のもの、勢いのある株で、と思っていたのだった。わさわさに茂るのが楽しみ。ローズマリーを部屋で飼うと心の健康によいのではと考えてる。香気も鎮静作用も明らかに強い植物だから、心が乱れそうなときに適宜わしわしと嗅ぐことで、お手軽に安らぎを得られそうな気がする。ここまで書いてから精油でもいいのではと気がついた。

2020年6月17日(水)

新しい音楽を開拓すればいいのに、もう知ってる心地よい曲ばかり触れていたくなる。ときどき狩りに出て収穫を持ち帰り、その収穫をもとにまたしばらく引っ込んで暮らす、そういう関心のサイクルを持ってる。夜聞こえるかえるの声は合唱という感じではなくなった。去っていった季節を思い返すときに少し侘しくなる。でも、いまなら夏が来るしね。『たのしいムーミン一家』と平行して、夏至が近いから『ムーミン谷の夏まつり』を読んでる。 旧版の青い鳥文庫で揃えたものなのだけれど、第一章の挿絵に書き込みがあった。別居している子供たちへ宛てたらしい、辛ければ頼りなさいというどこかの父親の文章と、その電話番号。こういうひとさまの事情は急に視界へ入ってくると心が乱れるなあ。見ず知らずの家庭を案じてはみるものの、本自体は書き込みのないものを探したほうがよさそうだ。香寿とみなみさやかの釜煎り茶を手に入れた。週末に淹れるつもり。

2020年6月18日(木)

写真は五月のよく晴れたころのもので、上がティールアンドオレンジ、下が銀残しのつもり。各カメラメーカーのプリセットを再現できるようにして、状況に応じた細やかな効果を自前で掛けられるようになれたら。こういうのって発想の話になってくるだろうし手管を突き詰めようとは思わないけれど、加工次第で活かせる写真はいくらかデータ置き場に眠ってるはず。前に折本を作ったときもそんなふうに写真を発掘しながら使ってたしね。創作方面でのもっかの課題は、入力が足りてないから本を読むことと、遠回りに思えても体を鍛えよう、ということ。認知機能が落ちてしまったなりにやれることをやろう。それと、なにはともあれ撮り溜めておくスタイルって、もしかして自分に合っているんだろうか。

2020年6月19日(金)

リングフィットがあまり疲れなくて意外。筋肉は裏切らないっていうあのフレーズは、しばらくサボっていても見逃してくれることを指してるのかも。いまのスキルセットは腕と腹部が中心。クイズの村で自主的に足踏みして、アイテム入手が倍になるキャベツのソイポタージュを作りつつ、紅茶葉/コーヒー/キャラメルあたりの重宝する素材も貯めているところ。しばらく梅雨寒の予報が出ており、きょうは雨降りなことも手伝って過ごしやすい気温だった。屋外の背景音や風の匂いが好きなので、できるだけ冷房を使わずに外の空気を取り入れて過ごせたら。

2020年6月21日(日)

夏至。曇り。叔父と祖母の法事を合同で済ませた。それから大叔父と二人で他所へ移動し、こちらの抱えている疾患のことを聞いてもらったり、関連書籍を渡したり、彼の二十代や三十代の話を伺ったり。大叔父は私のない超然とした人で、話の要点を掴むのもうまく、「理解して欲しいってことだな」と数時間にわたり相手をしてくれた。押しつけがましくないように心構えも説いてもらったように思う。それからお弁当を食べて帰宅。夕方に部分日食があったそう。このあたりは予報通り、ときおり小雨のぱらつく曇天で、空を見ることはできなかった。いまになって網戸越しに雨の降る音がさああと聞こえる。

ファンタジー世界の地図を引くのにWonderdraftInkarnateの二つを眺めてるけれど、どちらがいいんだろう。前者が買い切りに対して後者は課金形式。出力できる解像度の自由さは前者の方が高いぽい。InkarnateはMedieval Fantasy City Generator by watabouという中世都市の地図ジェネレーターと連携できるそう。redditにWonderdraftのトピックがあった。ネタ出しを再開したばかりだから、上記どちらのサービスを使うかはのんびり決めていくと思う。

きのうの雑記を書き忘れたことにいま気づいた。普段からたいしたことは書いてないけれど、日々の出来事を覚えていることが苦手なので、ここに書き付けた断片は過去を振り返るために重宝してる。手がかりさえあればほかのことも思い出せる場合だって多いしね。

2020年6月22日(月)

当たり前のものに別の角度から光を当てて当たり前ではなくしてみるとき、ものごとが繊細な色彩の粒子を放つことは、感動の源泉だと思ってる。さっきまで煮物のにんじんを食べていた。こういうにんじんは、山や野で採ろうとしたらかなりの大物なはずで、その日の採集のハイライト扱いになるんじゃないだろうか。山菜採りでこういう手応えのあるものを手に入れたら晩ごはん作りも張り合いが出るだろうし、食べる行為だって余裕を持って向き合いながら味わうようになるはず。実感が必要なんだと思う。当たり前とか気にもとめない事柄って、そこへ視点が行けば遠くへ出かけるより簡単に新鮮さが得られるだろうから、そうしたものに慣れずいる態度を持てたら。

きょうは一日中涼しい風が吹き抜ける、梅雨寒の日だった。こうした天候の不思議な爽やかさってどこから来るんだろう。昨晩のラジオ深夜便で、吉田篤弘の『空ばかり見ていた』に収録されている、おでこが広いことを気にしながら喪失を抱える司書の話が朗読されていた。夏至を過ぎてかすかに色褪せるような感覚と、梅雨の涼しさや、これから暑い盛りということなんかが混ざり、やがて周波数が変調するような七月へ突入していくんだろね。風があるせいか、少し肌寒い。

2020年6月23日(火)

リングフィットのレベルは150へ。アイテムが二倍になるキャベツのソイポタージュをもりもり使い、経験値二倍のキャロットスープを集めているところ。こういうことしなくてもステージは進められるよなーとちょいちょい我に返る。寄り道のぶんだけ筋肉がつくので……。花期を終えてからのロニセラはびっくりする勢いで蔓というか枝を伸ばしてる。伸びた部分は意外にも、緩くではあるけれど巻き付く性質があるみたいだ。上手く支柱に沿えずびょんと飛び出す枝もあるから頼りないけれど。もとは藪を作って絡まる植物だものね。フェンネルも成長が早い。あの小さなプランターではすぐに根が回ってしまうかも。日中、あたりから虫の音が聞こえていた。季節というのは一つ先の準備も抜かりなく進めながら本格的になっていくのだなあと思う。

2020年6月24日(水)

Webのタイプ別診断で「楽器を触った経験があったりするでしょ」みたいな結果が返ってくることがある。ハーモニカはひとつ持っているけれど、これまで熱心に練習したことはなく、聴く側に回って楽しめればそれでいいかなー、なんて思っていた。でも、いま気づいた。日常的に口笛を吹くんだよね。ひとりで音楽を聴くとき、その旋律に合わせて飽きもせず吹いてる。あまりに生活の一部だし、楽器の自覚はさっぱりなかったから、思い当たってちょっとびっくりというか、感動なのかなこれは。そうかー、口笛も楽器として捉えれば、それなりに長いこと親しんでいるなあ。ただ、演奏というより癖としての行為寄りなので、技巧的には素朴だろね。

2020年6月25日(木)

楽天で茉莉花(マツリカ、アラビアンジャスミン)の苗をポチった。くちなしやロニセラを検討していたときに、ジャスミンティーの香り付けに使われるというこの茉莉花も候補にしていたのだった。ことし株を大きくすれば来年から楽しめるのでは、という気持ちが再燃してる。ニオイバンマツリや夜香木もどんな匂いがするか気になるところだけれど、茉莉花の時点で八号くらいのを五鉢+小さなプランターを世話することになるから、一年を通して自分の手が回るかどうか、様子見するつもり。

~していて、というふうに文章を切らずにつなげていく言葉遣いって、それまで氾濫していた~けど、の代用なのではなかろうか。

西日本からは大雨情報が届くようになった。本格的な雨降りの季節に突入したんだなー。なにごとも起きずにこの雨期が明けるなら、そのほうがいいよ。

2020年6月26日(金)

伝わることが全てなら深さは存在しないんだな……ということを、テレビのコマーシャルを見ながら思う。伝わることというのにはたぶん、共感も含まれる。理解できない淵や断絶を大切にできたらいいね。金曜ロードショーでバック・トゥ・ザ・フューチャー3を観た。タイムマシン機関車がさらに時空を跳躍していく高揚感がたまんない。三部作を視聴してるあいだずっとわくわくしてた、面白かったなあ。通院先にて、調子は上向いてきたものの今度は眠りすぎてしまう、ということを先生に話したところ、それはいいことですねと処方の一部を効果の弱いものに変えてくれた。

2020年6月27日(土)

うだうだしてたら一日が過ぎてしまった。金精峠とわたらせ渓谷を通るルートを調べてみたり。

2020年6月28日(日)

宵のころ、ふらっと散歩に出た。朝方の雨で塵が落ちた大気は、透明感を伴った艶やかな黒をしていて、まだ薄ら明るい南西の高いところに半月が昇っていた。ほたるの飛ぶ用水路に立ち寄る。真っ暗な竹藪に目を凝らすけれど、どうやら飛んではいないらしい。ちょっとだけ時期が遅かったのかなあ。それからふらふらと歩き、かえるの合唱に耳を澄ませたり、自販機の明かりをなんとはなしにスマホで撮ってみたり、夜の空気を好きなだけ嗅いでから、帰宅。

2020年6月29日(月)

曇りときどき晴れ、雨は降ったりやんだりとまとまりのない天気。道の駅に立ち寄って駐車場脇の芝生を見ると、今年もネジバナがつんつんと咲き始めていた。しばらく前に辺りの芝刈りが行われて芝生そのものは背が低い状態だから、次の芝刈りまでには十分な期間を持ってネジバナを観察できそう。あのガラス細工のような花を拡大して撮りたい。それから、地元で見頃らしい紫陽花を撮りに行けたら。もう六月が終わるんだなあ。この月の光加減を写真に残したほかは、振り返ってもなにをしていたかあまり覚えていない。今度の木曜はうちの猫の命日。

取り寄せた茉莉花につぼみが付いていた。今年は株を太らせて、花と香りは来年楽しめたらいいねと思っていたのだけれど。花芽が付いていてはなおのこと、お店の方はこの鉢の梱包に気を遣ったんだろね。眺めるうちに草姿もよい気がしてきた。ようこそうちへ。

小さいプランターのディルは上手く活着できなかったようでしおれてしまった。残念。もう少しポット苗を探してみる。となりのフェンネルはもさもさとした葉を伸ばしているのに。いま思いついて検索したら「ディルは直根性なので移植を嫌う」という結果が返ってきた。そうかー、根鉢に手を加えてはいけなかったみたいだ。一度くらいは収穫して味わえたらいいなあ。ディルとヨーグルトの組み合わせが気になってる。

2020年6月30日(火)

道の駅の芝生に生えていたネジバナ。ガラス細工のよう。紫陽花撮りに行けたらよかったのだけれど、予想に反してきょうは朝から小雨が降りしきっていた。天気予報では一週間先まで傘マークが付いてる。機会を逃したかもね。紫陽花はちょうどいまが見頃らしいから、雨降りの隙を突けるかどうか、しばらく予報をチェックするつもり。まだ梅雨明けには二、三週間あると思うけれど、春から初夏の温暖な気候を過ごすことは生きがいと言っていいくらい幸せなことだった。あの新鮮で麗しい光の中にずっと留まれたら、と思う。またいずれ巡ってくるよ。

過去の雑記

2010

2011

2012

2013

  • 2013/01
  • 2013/02
  • 2013/03
  • 2013/04
  • 2013/05
  • 2013/06
  • 2013/07
  • 2013/08
  • 2013/09
  • 2013/10
  • 2013/11
  • 2013/12

2014

2015

2016

2017

2018

2019

2020


  • Since 2010/06/27
  • Copyright © 2010-2020 ヱニス All rights reserved.