イナカの灯台

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2019年9月

2019年9月1日(日)

なんとなく気分を切り替えたくて部屋を掃除。二年前の秋に、禁煙ついでに壁紙を貼り替えたことが切っ掛けで、仕舞えるものはきちっと収納したり、ものの置き場所をはっきりさせるようになった。それ以来、最低限の自由なスペースみたいなのを確保できてる。有り体に言うなら汚部屋脱出に成功ってとこだろうか。でも、ほこりや髪の毛は落ちるよねえ。もののついでにキーボードも掃除した。これこれ、入荷してる。Qtuo 87キー メカニカル式 ゲーミングキーボード 青軸 USB有線キーボード 防水機能付き キーキャププーラー付き 日本語取扱書付き Windows10、Windows 8、Mac OS 対応 ブラック これぞキーボードという感じにどっしりした、がちゃがちゃ音が鳴るテンキーレスの英字キーボード。僕の求めていた機能が一通り揃っていて、高級品ではないところがとてもよい。ドライバーがあるか分からないのだけれど、英字キーボードはたいていレジストリを書き換えれば使用可能になる(レジストリエディタ(スタート→「ファイル名を指定して実行」→regeditと入力)からHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters を開き、キーののデータ名にあるKBD106.DLLをKBD101.DLLに書き換えて上書き保存→再起動)。キーの少なさや省スペースな扱いやすさ、それに文字を打つ音と感触が心地よくて気に入ってる。

九月中に祖母の一周忌を行うという話が舞い込んできた。すると言っても寺で読経くらいだろな。一昨年の秋は禁煙を始めてもんどり打っていたし、去年の秋は祖母が亡くなったりしたから、それなりに落ち着いて過ごす秋は久しぶり。景色を見られたら。

2019年9月2日(月)

九月になってしまった。

エアコンの効きがいまいちになりフィルターを掃除。ひと夏でそれなりにほこりが溜まるものだなあ。梅雨入り辺りからこっち、ずっと稼働してくれていたもんね。再度装着して運転を入れたら冷風が出てきた。よしよし。

眠たい。

2019年9月3日(火)

明日は気温が低いままだとか。

2019年9月4日(水)

部屋の天井にアオマツムシがくっついていた。秋なのだな。

2019年9月5日(木)

街路樹として植えられていたヤマボウシの落ちた実を拾ってきた。これをホワイトリカーに漬ける。芳香はないけれど、この実は柿と梨を足したようで不思議な味がする。びわ酒は漬けてふた月経ち、そろそろ果肉を取り出し種を戻す頃合い。月末辺りからきのこやあけびなど諸々の実りの時期だ。容態の回復した友達の猫に、そのへんで採れるマタタビの枝など持って行けたらよいな。

ポケモンGOにて11月1日(金)まで、フィールドリサーチの大発見に花飾りイーブイが現れるとのこと。15/14/14のよろしいのを捕まえてニンフィアはこの仔だなーと決めた。スペシャルリサーチにブラッキーを育てるタスクが残っているから、そっちのためにもっと粘ろう。

2019年9月6日(金)

夕空に放たれたヤコブの梯子が雲ごと押し流されていくのを見た。いまくらいの時期は風が柔らかくて、屋外で過ごしやすい。

寄付してくれないかというWikipediaにコーヒー一杯分という額を投げ込むと、返ってきたメールに『いっぽう、意外に思われるかもしれませんが、寄付しない理由で多いのは金銭的余裕がないためというものです。』という文面があった。あー……。僕もかつかつだけれど、日々利用するwebサービスには対価を支払うことが、持続してそのお世話になるためによいのではないだろうか。それに、インターネットを不足なく利用するには、いまだって十分に無料だしね。

2019年9月7日(土)

ヤマボウシ酒にラベルを付けた。半年もすれば飲みごろに。

2019年9月8日(日)

道の駅の産直で青唐辛子を一袋見繕った。これとうちの柚の木からもいだ青柚子を刻んで、柚胡椒を作る。

地元の鮎を食べたいなーと思っていたのだけれど、鮎の塩焼きには蓼酢がうまいよという記事を読んでいたから、先にそちらの蓼を探す散歩に出掛けた。あぜ道はちょうど草刈りが済んだところらしく、田んぼの縁に茂る雑草はまばら。蓼(ヤナギタデ)なんて雑草としてふだん見慣れているはずなのに、こうしていざ探すと見当たらないものだねえ。道すがら、近所の梨園が今秋の営業を始めたようで、でかく「なし」と描かれた幟旗がいくつか立っていた。まだしっかりとした陽差しに夏の気配が強く残留していた。

今夜から明朝にかけて、関東を縦断する台風による記録的なはずの暴風雨に警戒して欲しいと、ラジオや気象関係のTwitterアカウントが念入りに注意を呼びかけていた。のだけれど、日が暮れるころはまだ晴れて気持ちよい夕空が見えていたこともあり、PokemonGOで歩き貯め。明日までタマゴの孵る距離が半分なのだよね。ニョロトノを育てたところでほしのすなが切れた。ここ数年の秋は慌ただしくて気持ちにどこか余裕がなかったものの、こうしてゆっくり過ごしていると、この時期の夕時の気候はとてもよいものだなと思う。

2019年9月10日(火)

千葉方面の停電は、断水やガソリン不足を伴ったインフラの麻痺として継続しているそう。気温の高さはなによりキツいだろなあ。冷房/冷蔵が駄目なんだもの。

百均の入り口にハロウィン関連商品の陳列があった。気が早いなー。感覚的にはまだ八月が過ぎたばかりだよ。

遅い午後に、さあさあと降り注ぐきつね雨が辺りを通り過ぎていった。息を吹き返したかのような眩い景色の東側には虹が立っている。慌てて写真を撮ろうとすると、ものの数分でその虹は消えてしまった。あああ、逃げ足の速いこと……。驟雨のあとのアスファルトに陽光が降り注いだところから、もくもくと小さな雲が立ち上っていた。

シャワーを浴びる際になんとなく首の辺りへ目を遣ると、当社比でかなり焼けていた。それとやはり腕から先。夏に医師から指摘されていたことだけれど、日に焼ける程度には屋外で過ごすことが出来ていたんだなー。薄らぼんやりと設定していた目標がなんとはなしに達成され、別段の感慨はないものの、ごくわずかに気分が楽かもしんない。すべては曖昧である。

少し前に読んでいた宇宙でのインターネットのことを再検索すると、Disruption Tolerant Networking
Reliable Solar System Internet Connection
遅延耐性ネットワーク- 信頼性の高い太陽系規模のインターネット接続 というページが出てきた。あと惑星間インターネット – Wikipedia これ。地球や月面や惑星表面といった、通信の品質が同等な空間を、領域(region)として定義してる。「領域インターネット間のネットワーク」としての惑星間インターネットを、ひとまとまりのバンドル化されたデータでやりとりするのだとか。ざっと読んだ感じでは、中継点にバッファを持たせることが必要なのかなー。深海にも応用出来るみたいだ。情報を伝達する装置が、観測機器としての側面も持っているところが面白いなあ。

Twitterで取り沙汰されていた #オラ草が知りてぇ ワールドが楽しそう。流行りものを追う機敏さに欠けているので、なんとはなしに表層だけ眺めてる。これまで植物の同定はひとりでちまちまとやっていたから、野に放たれた仲間が網でわーっと囲われたみたいに集まってタグに絡まっているのは、とても面白そうでそわそわしてしまう。

2019年9月11日(水)

プレピーを求めて立ち寄った文具店で懐かしいものを見つけた。ステッドラー マルス グラファイト777(グリーン)という名前のシャープペンシル。中学か高校生のころの僕は、常用の筆記具を三菱のユニホルダーへ切り替えるまで、主にこのシャーペンを使っていた。軸の内側が広いため、そこに暇つぶし用の紙切れを丸めて仕舞える。授業中の気晴らしに分解したり、中の紙切れを取り出して創作っぽい設定を練ったりしていた。……数年前に当のホルダー鉛筆を見つけ出して弄っていたとき、当時のしんどさを思い出して軽い目眩がしたものだった。いまは特段そういう感覚はないなあ。バーコードにドイツ製とあるこのグラファイト777、こうして存在してるってことはある程度の期間作られ続けているようだから、ステッドラーの定番商品なのだろな。なんとなく無銘かのように覚えていた。再び触ってみて思うのはその軽さ。すべて樹脂製の単純な構造をしており、軸はラバーぽい感触で掴みやすい。へー。しばらく手の届くところに置いておこう。

 

9月17日まで無料という触れ込みで吸い寄せられた『ベルリンうわの空』という漫画が面白くて、ただいま読んでいるところ。ドイツへの移民となって街や人々を観察する、という紹介でよいのだろうか。適応する力がつよい。今どき、日本で暮らすこととほかの国で暮らすことは、言語や交流のスキルさえあればさして違いはないのかも知れないなー。とはいえ、いまの僕は掛かった負荷を着実に外していくことが最優先で、焦りはあってもなくてもそれなりにきつい。9月18日から『ベルリンうわの空 ウンターグルンド』という連載が始まるとのことで、覚えておけたら。

2019年9月12日(木)

秋だなー。夜の湿度はあるけれど、冷房はもうじき要らなくなりそうだ。毎秋のカメムシ対策もやんないとね。朝晩が冷えるころ、奴らはより暖かい越冬場所を探して壁や窓に群がったり、屋内へと入ってくる。臭いと羽音でやられる前に、専用忌避剤をサッシと網戸に塗らねば。庭の桃色した彼岸花が二つ三つ咲いていて、これはあんまりどぎつい印象はなく、どちらかというとおっとりとした感じがする。

2019年9月13日(金)

霧の降る肌寒い日。夜半に掛けてこの曇り空は晴れる予報が出ており、うまく行けば十五夜の月を見られるかなあ、なんて思う。

2019年9月14日(土)

冷房が要らない気温だと窓を開け放しておける。往来の生活音や風なんかの自然音を屋内に取り込みつつ寛げて、わりといい気候。明日は祖母の一周忌がある。それと、シュウカイドウ見物に出掛けるかも。

2019年9月15日(日)

祖母の一周忌につき、彼女の身内で寺に集まり経を読み上げてもらった。これで当分は親戚の行事に呼ばれることもなく、静かになりそうだ。一年のうちに二人も逝ってしまうと法事が立て込んでねえ。……率直にいうと、僕は祖父が孤立しないよう彼の補佐をしているつもりだけれど、いとこたちがその埋め合わせをするなんてのは期待しては駄目だなー。別の見方をすれば、祖父母に懐いたのは孫四人のうち僕ひとりだった、てことだ。

昼過ぎに、シュウカイドウが見頃だという矢板の寺山観音寺へ向かった。杉林に囲まれてしっとりした境内とその裏山に、濃い桃色をしたシュウカイドウがわさわさと花房を垂れていた。僕はこの水気を含んでぼってりとした植物がとても好きだ。きょうは「しゅうかいどうまつり」の当日で、午前中にはバンド演奏もあったとか。境内で店番をしていた子連れのおかみさんにコーヒーをもらうと、手頃な場所に椅子とテーブルまで出してくれた。寺は午前のうちに来訪者が捌けたのか、ちらほらとした人足にゆったりした雰囲気をまとっている。あと一週間くらいは花に見応えがあるのではないだろうか。山あいの立地だから日の暮れる早さはあるけれど、写真を撮るにものんびりと構えることが出来たし、午後から来ても十分に楽しめるお寺だった。

2019年9月16日(月)

小雨の中、那須神社の例大祭を少しだけ見物。楼門前の濡れた太鼓橋で軽く滑ってしまった、恥ずかしい……。一緒にいた見物人は十名か十五名ってとこで、基本的にこのお祭りは観光客を当て込んだものではなく、地元の人たちが内輪で受け継いでいる、地域の伝統行事なんだろう。晴れたらもうちょい人が来たのかもね。祝詞やお囃子が聞こえてくる本殿の中では、浅葱の服を着た宮司の人たちが向かって左側に、来賓らしい地元の議員たちが向かって右側に座り、意外なくらいに奥行きのある中央正面の祭壇のほうへ、出たり入ったりしていた。なにかで見た予定ではそのあと、奉納の流鏑馬や太鼓や、獅子舞に子供相撲などがあるとのことだったけれど、すぐには濡れない程度の小雨が降っていたから、僕は程ほどにして引き上げた。帰り際に、境内の出店でうぐいす餡の大判焼きを買い食いしつつ、そのあと馬が走るだろう長い参道を歩いて帰った。

2019年9月17日(火)

2017年のオウムアムアに続いて、これから太陽系を通過するボリソフ彗星の記事を読んでいると、今どきの宇宙開発や天文観測は、かつてSFだった領域をたゆみなく浸食し拡張しているなあ、と思う。

そういった外からの来訪者は希で、たまたま観測技術が良くなったために見つかったのだろう、と思っていた。もしかすると、これまでは全く気づかなかっただけで、実は案外多くの訪問者が太陽系を訪れているのかもしれない、と思わせる発見なのである。

三菱電機 from Me:オウムアムアに続く太陽系外からの小天体? ボリソフ彗星

笹本祐一氏の『ブルー・プラネット』(ソノラマ文庫)という、木星軌道のラグランジュ点に送り込まれた探査衛星を巡るお話を引っ張り出したくなる。若干ネタバレになるけれど、この作品は系外惑星の直接観測というお話を通して、SFにふさわしい高揚感に包まれたエンディングを伴いつつ、人類が火星の次に目指すべきものを明確に教えてくれた。現実には、打ち上げ時期の度重なる延期と際限ない予算オーバーの果てにジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとうとう地上での組み立てを終え、2021年の打ち上げを予定しているとか。こちらは太陽から見て地球の後ろなL2でファーストスターを探すそう。重力波天文学やブラックホール撮影もよいスタートを切り出したことだし、いまの最先端を行く天文学ってもう、僕の知るSFを少しばかり越えつつある。

ていうか、現状の観測技術の枠内で都合よく検出できる位置にある系外惑星だけでも、既に四千個以上の惑星が見つかっているのだよね。先だって、大気に水蒸気を含むハビタブルゾーン内の系外惑星がニュースで取り沙汰されていた。長沼毅/井田茂『地球外生命体 われわれは孤独か』(岩波新書)の執念深い検証を読んだとき、地球の偶然や生命の掛け替えの無さは、宇宙ではありふれた出来事なのではないかなあ、ということを思った。

「生命って、そんなにひ弱な、発生するかしないかがダイスの出目で決まるようなものじゃないわ。気候が安定しない軌道の星なら、それに対応した生命体が発生する。月による潮の満ち引きがなければ、それに応じた発生体系をとる。環境が静止して安定しちゃった、エントロピー平衡の世の中でもない限り、必ず生命は発生するのよ」

「……それは、そっちの業界の最新の学説かい? それとも、スウの宗教かい?」

『ブルー・プラネット』

2000年に刊行された上記の作品でちらっと触れられていたエウロパ・ランダーは、こちらの世界ではエウロパ・クリッパーという名称で、2020年代の木星圏探査計画の旗手として織り込まれた。同様なプルートー・カイパー・エキスプレスは名称が二転三転してニュー・ホライズンズとなり、国家の威信をかけてみたらぶっちぎりで太陽系深部へ切込みを果たせましたみたいな、ちょっとよく分からないレベルの解像度で最果ての星の姿を送信してきている。きっと人類は技術としてはいまから二世代か三世代くらい先に、レーザー推進やなにかといった、先進的な技術を実用化して、太陽系近傍の有望な惑星を数十年掛けて目指すのだろう。僕は健康に生きながらえていれば、もしかしたらそういう科学の恩恵に浴せるかも知れない。

2019年9月18日(水)

デバイスの液晶画面は見たくないのだけれど音楽は聴きたいと思うことがあって、このグリーンハウス kana DB 単4形アルカリ乾電池対応デジタルオーディオプレーヤー FMラジオ(ワイドFM対応) ボイスレコーダー機能搭載 8GB ブラック GH-KANADB8-BKというのを弄ってるところ。うわーすごい、十数年前に音楽を聴くのに使っていたCreative MuVo V100とスペックも仕組みもほとんど同じだ……。MP3プレーヤーはここまでこなれて安くなったんだなー。このグリーンハウス kana DB、3.5mmジャックが本体の真横に付いている点は気になるものの、USBメモリとして扱える上に音楽ファイルを書き込むだけで聴けるから、使いやすい。

祖父が植えた「ぽろたん」という比較的大粒で渋皮が剥きやすい栗を、きのうたんまりと分けてもらった。あとで茹でる。

2019年9月19日(木)

週末にかけてまた台風が来るとか。祖父から頼まれている除草剤散布や雨どい掃除、秋の彼岸につき墓参りなど、明日は立て込む予定。早めに眠ってしまおう。

2019年9月20日(金)

たまに飲む珈琲は疲れ知らずになれてよいね、雨どい掃除のほかはおおむねの用事をこなした。これでしばらく堕落して過ごせるから、今夜はとりあえずラジアンと本かな……。週明けまでに台風がまた接近するとのことで、いまちらっと停電情報を見たら、千葉県の停電は一万軒を割っていた。もう少し。

花飾りブラッキーのかわいさはちょっと鋭さのある子が見せる隙のような。リーフィアにハイポネックス飲ませたい。

今日の夕方の風は川の水のようだった。夜の気温は20度を割ってきたし、金木犀の香りも漂い始めたから、秋と言って不足無いのではなかろうか。

2019年9月21日(土)

静かな曇りの日。

道の駅のフリマや産直を覗いたり、川べりの植物を見て回ったり、旧市街を原付でふらふらしていた。河川敷の薮に目立ったのは、葛とマルバアサガオ、それにアレチウリ。十年ほど前にこのサイトで「マルバアサガオが畑の作物の収穫を妨げている」という新聞記事にちらっと触れた記憶がある。これは定着しちゃってるなー。あけびが生る場所へ行くと、あと一週間か十日ほどで採れそうな実がいくつかぶら下がっていた。ただ、この場所のあけびは道路沿いの高い場所にあるから、そこで実際に採るのはむつかしそうだ。僕が小学生のころに父とあけびを採りに行って、ごみ袋いっぱいに実を採った記憶がある。あれはなんだったんだろう。やはり青い実が生っているマタタビの蔓を何本かもぎ取り、ぐるぐる巻いてリース状にした。これはあとで友達の猫に。

道の駅でやっている町の史跡の展示が明日までだったから、それも見てきたんだった。奥州街道の大田原宿の夜を照らした金灯籠の200年というもの。あの金灯籠は変遷を経つつ三代目なのだな。200年と言われてもそうかーみたいな反応になるのだけれど、戦後の昭和くらいの時期に撮られた市街の写真は、見ていて少し不思議な気分だった。知っている風景の知らない表情は、カラー写真の年代になるとより意外さを増す。ちょうど、親たちのアルバムの写真を見たときに、自分との接点を探して馴染みのなさを思う、あの感覚。

道の駅とは別の産直も覗いた。毎年書いているけれど、ここは心地よい年末感が醸されるところだ。今日行ったら依然として夏野菜などを多めに扱っていて、年末感はまだ当分先のようだった。ここも十二月になれば、年の瀬の慌ただしさから取り残され、閑とした雰囲気がしみじみと心地よくなる。暮れにまた行くことがあると思う。

2019年9月22日(日)

きのう夕方前に立ち寄ったスーパーで、地元の大学生たちがカートを押しながら、楽しそうに食材を探し回っているのとすれ違った。そういう季節かー。誰かの下宿先に詰めかけてぬくい空気のなか鍋なんか囲み、共通の話題を語るのだろう。狭い玄関が脱いだ靴で埋まってるのっていいよなあ。僕はといえば、きょうはほとんど引き籠もりながら、ベッドの中でラジオ聞きつつ椎名誠の雑魚釣りシリーズの新刊を読んでいた。これはこれでお気楽なので……。台風は今夜からあす夜にかけて日本海を移動していくらしく、現時点では網戸の向こうに雨がしとしと降っている。

ふと思い立ってりんご園で検索すると、紅玉を作っている市外のりんご農家さんのページを見つけた。十年くらい前に一度訪れてこのサイトに書いたところだ。僕は紅玉のような固く酸味の強いりんごが好きで、青果コーナーを席巻している甘く柔らかい品種には食指が動かずにいた。そのため近年はりんごを食べていなかった気がする。そのりんご農家さんのページによれば、紅玉はもう少し先に収穫開始予定とあるから、それまで覚えていれば。聞いたことのない品種が数多くあって意外だ。

2019年9月23日(月)

玉ねぎをみじん切りにするため、家族が持っていたぶんぶんチョッパーを借りた。これすごい。たこ糸でボタンを回すあのぶんぶんゴマの要領で容器の中の刃が回転し、玉ねぎ一個のスライスを一瞬でミンチにした。柔らかく刻みやすい野菜を想定しているのだろなとか、馬力は程ほどとか思いつつも、このさっと使えて濯げる便利さは電動ミキサーに勝ると思う。世の中のものは着実に進歩しているんだなー。

2019年9月24日(火)

欲しいというぶんには無料なのでずけずけ書くと、PORTER FEEL 2WAY TOTE BAG(S) 吉田カバン | YOSHIDA & CO ., LTD.これが欲しい。こういうのでより大きいのが欲しい。学生のころからデニム生地のでかいトートバッグを使ってきて、うちの猫が昨年に亡くなった折、仔猫のときそのバッグのなかで遊んでいたのを思い、埋葬の際に亡骸を包むために使ったのだった。で、そういうトートバッグにショルダーベルトが付いていたら使いやすそうだよね! と考えて検索したら出てきたのが上記リンク先のかばん。まあ、欲しいというぶんには無料だよね。2WAYタイプのトートバッグで底も容量も大きい、生地のくたっとしたのに、カメラやなにやかや入れたい。

来月号のルピシアだよりはインドのチャイの特集だった。サフラン入りチャイやインスタントコーヒー入りチャイといった、本場のすごみを感じるアレンジが載ってる。チャイというと、フォションのチャイにはスターアニスやクローブやシナモンなど色々なスパイスがごろごろ入っていて、あの香りがとても心地よかったなー。そのあと自分でもマサラチャイをつくって悦に入っていた。少しオリジナルなところでミントとブラックペッパーを混ぜていた記憶がある。ミントはスピアミントではなく、より清涼感の強いペパーミントが向いていた。それで、今回のチャイ特集で真新しいのはミルクティーの項目で、アッサムでも製法によってミルクの量を変えよう、というもの。CTCは濃厚さ優先なので、紅茶1杯のうちミルクは大さじ1杯ほど。リーフなら茶葉の香りを楽しむため、1杯に対してミルク小さじ1~2杯とある。チャイのストロングスタイルに比べるとずいぶん上品だ……。載っている記事によれば、植民地時代に上質な茶葉を使えなかったインドで発展したのが、品質の劣る茶葉でも美味しく飲む方法としてのチャイだった、とあった。

先の打ち上げ予定時刻前に火事があったH-IIBロケット8号機は、今夜の1時5分頃に打ち上げだとか。どうだろ、ライブ中継を見られるか自信がないなあ。

2019年9月25日(水)

H-IIBロケット8号機/こうのとり8号機の打ち上げはyoutubeの中継で見てた。

今ごろになって夕顔がいくつも咲き始めた。去年の小振りな桃色夕顔と代わり、一般的な大振りの白花夕顔で、いかにも花という感じの強い芳香を放っている。くらっとする香り。夕暮れの闇に咲いていることもあって、どこか異界のような危うさを持つ美しさだなあ。夕顔というのは西洋朝顔のようにしぶとい。これから霜が降りる十一月ごろまで花を咲かせたり、青々と茂ったままのはず。しばらく見て楽しむつもり。

祖父から電話があり、茹でたあと常温に放置していた栗を食べて食あたりした、という。昨日はトイレとふとんを往復していたという話だった。今日になり持ち直したものの、自分で車を運転できるほどの体力はないため、代わりに食材を買い出しに行って欲しい、というのが電話の内容。野菜や納豆や豆腐といった、ふだん食べ慣れているらしい銘柄の食材を買って戻る。その折、買ってきたほうれん草に鶏頂開拓産と大きな文字が入っていて、その話になった。鶏頂開拓というのは日光と南会津を結ぶ会津西街道の途中にある高原の開拓農地だ。書いてしまうけれど、とにかくへんぴな土地だと思ってる。僕はふだん、栃木県の平地側にいて高原山ほか日光連山の姿を目にしているため、いつも見慣れているあの山の向こう側にひっそりとスキー場や開拓地があるということは、なんだか日常の隣にある見知らぬことのようで不思議だった。秋が終わるころにこちらから見た奥塩原あたりは、雪雲が防波堤に押し寄せる波濤のように山嶺を巻いていて、そちらの景色を思うと冬の侘びしさが心に居場所を作るようにも感じたりした。祖父は育牛農家をしていたひとだ。かつて鶏頂開拓の方から仔牛を引き取ってきたことがあるという話や、鶏頂開拓の手前にある大間々台展望台や学校平のこと、八方ヶ原の貸しコテージや牧場にまつわる話をしてくれた。オンラインだとこの記事が詳しい。花鳥風月Visual紀行 旅ゆけば 2008.01.27 鶏頂開拓 (その1) ……というか、こちらのサイトは栃木県の地誌的な情報がみっちりあって、個人的なお気に入りなのだけれども。

ここ数日で彼岸花を見かけるようになった。すでに那須颪(冬場の強烈な北風)のさきがけが吹きだしているように感じる。

2019年9月26日(木)

髪を切ってもらった。美容師さんから過剰な人生指針や占星術に関するスピリチュアルな助言を受け、ここへ来てげんなりしそう。たぶん彼女は、客の僕が引き受けてきた四つのお手伝いよりも、お断りした一つのお手伝いについて、五つ全部はやってくれなかったよねという視点から根に持っている。そちらのご町内の草むしりなのだけれども。これ以上気を使うのも不毛だし、次の予約までに自分の方針を決めよう……。いい歳して悩みの小ささに引くけれど、床屋の開拓はけっこうしんどいたちだよ。

書いて少し経ってから、会話中に「きょうだいや親とは遠く離れてるし、実質ひとりみたいなもの」という趣旨の言葉があったことを思い出した。ひとり(ペットがふたりいる)で身を立ててきた中で、なんらかに対する態度がなんとなく硬化するような出来事にいくつも触れてきただろうな、と思う。他者への規定が強めだとか、嫌いなものを語るときに淀みなかったのは、そういう出来事をひとりで乗り越えてきたことに、いくらか由来するのではなかろうか。

2019年9月27日(金)

やっぱりあの店から移るべきだろな。「あなたを役立ててあげてる/役に立つことをしなさい」という言動はご親切さまだけれど的が外れているし、こちらへ向けられている善意も苛立ちも、適切な状態にはない。いまふと思い当たったこととして、あの美容師さんは人間関係で最近なにかあったの、ていう弱い憶測がある。

ていうか単に、過干渉に閉口したよ、で済む話なのでは。ああ、そうかも。

なにか不足している人たちは、僕のようなぼんやりしていて見かけ上穏和な相手が、心の煮こごりのようななにかをむき出しにするために都合がいいのかもしんない。でも、過ごしやすいいまの気候を楽しむほうが、僕にとって大切なことなはずだ。

2019年9月28日(土)

先の予約にキャンセルの電話を入れて気分がすっきりした。相手は意外そうな声をしていた。愚痴をこぼした母から「あんたの優しさは利用されやすい」と言われ、やや心当たりがあることなのでげんなり。

ときおり雨がぱらつく中、方々の土手に彼岸花が花盛りだった。そういえば『ムーミンパパ海へ行く』にまだ手をつけてない……。あれは確か、八月末から十月三日までのお話だったはず。作中に登場するマラガの干しぶどう、これを使うはずのシェリー酒は、赤であれば黒砂糖の味わいがするのだと知った。白のモスカテルは果実香。

2019年9月29日(日)

つくつく法師がまだ鳴いていた。

白花夕顔って育成が易しい月下美人枠かも。もりもりつぼみが付いて咲き続けてるし、手のひら大のまっ白な花が闇に芳香を放ってる様子は見ていて満足感がある。夕顔は朝顔よりも草勢が強いから、もし鉢植えの行灯仕立てなんかにするとしたら、株は一本で十分だろな。屋内で霜を避けられたら冬でも花が咲いてたりして。

2019年9月30日(月)

夕顔が五つや六つ咲いているとそこそこ目立つね。それからなぜか、桃色夕顔の花もちらほら。こっちはこぼれ種だろうか。今日は蝉の声を聞かなかった気がする。今秋の暖かさが関係するのか、冬ごもりする害虫(あれ)は例年より多いかも、という噂を見かけた。夜中にあの羽音が聞こえると、眠っていても一瞬で目が覚めるんだよなー。ここ数年で利用してる金鳥の専用忌避スプレーは効果がパワーアップしたとある。早めにサッシへ塗り込もう。

映画「ゴッホ 最期の手紙」をAmazonに見つけた。全編が動く油絵で構成されてるっていうので覚えてた作品。あとで観る予定。

今冬に公開というスター・ウォーズの最新作がそれなりに気になるのだけれど、それまでに過去作を一度おさらいするべきだろうか、という気持ちが芽生えてる。僕はスター・ウォーズをきちんと観たことなかったのだよね。フォースの覚醒とローグ・ワンはたまたま地上波でやっていたから知っていて、チアルートが格好いいねえ、程度の知識。そんなんで、公開年ことに追っていけばいいのかなー。……とここまで書いてから「スター・ウォーズ 見る順番」で検索したら、かなり充実した検索結果が返ってきて笑った。時系列順とナンバリング順で分かれるみたいだ。いろいろ長所と短所が挙げられている中で、「エピソード4~6(旧三部作)の種明かしが1~3(新三部作)」という説明があり、それなら公開順かなと思う。

小さいころにレベルアサルトIIというPSのゲームやってたなー。当時は話がよく分からないままクリアしてたけれど、あれはスター・ウォーズの旧三部作のどこかが舞台だったのだろね。

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