2017年9月
2017年9月2日(土)
快晴、風強し。今日は夏かと聞かれたら、間違いなくそうでないと言えるような気温。クリーニングに出していたコートを受け取る。
既にたばこ関連の品のほとんどを燃えるごみへ出し、その過程で放置していたスヌースたばこを見つけた。……呼吸器に煙も蒸気も入れないのだし、アルコール同様の扱いで使用して良いんじゃね、と判断した。
今日のような薄ら涼しい日を過ごすと、もうシェントウジャンの季節なのだと肌で感じる。シェントウジャンはトッピングの豊富さや手軽さに懐が深く、どんな体調でも受け付ける豆乳の風味が好きだ。
2017年9月3日(日) 育てるのはいいね
小玉すいかとまくわうりを撤収。うらなりも収穫してマルチ畝の園芸おしまい。五月からお疲れさまでした。ウリ科の植物のお陰で土は疲れただろうから、そこへ余っている完熟堆肥を漉き込んで、しばらく養生させる。
秋茗荷は今ごろ花芽が出てきていて、これは夏の収穫とは当てが外れた。茗荷の花の時期がずれ込んだ原因はなんだろ。葉の茂る様子からは、チッソの過剰あるいはリン酸かカリウムの不足が考えられるし、今夏は天候不順と言ってよいように思われる。一年目の地下茎だから力を蓄えているのかもしれない。どのみち、いま茗荷のプランターに出来ることは少ないので、NPKでNの少ない液肥を探して与える、くらいか。
しそは近く花穂を出すだろうから、追い込めそうな株には明日にでも摘心をしておく。それから梅雨時に、雑草のごみ穴へさつまいものくず芋を埋めた記憶があり、いまになってよく見るとまさしく芋のでっかい葉が茂っていた。あれはいったい収穫出来るのだろうか。
なにか育てながら夏を実感しつつ乗り越える、という春先からの目的は果たせたように思っているし、いまの時期は春と同じように、園芸的には再び仕込みの季節なので、また園芸店など巡ってみるよ。
そういえば今朝は小学生時代の恩師の夢を見た。良い夢だったと記憶している。
2017年9月4日(月)
髪を切った。風が通り抜けていく。
この日記ファイルをうまいこと日記やブログなど、設置型CGIに出力する方法を考えてた、のが今年の春かなあ。確かここでWordpressの使い方をメモしていて、複雑さとこのレンタルサーバーの対応状況なんかを鑑みているうち導入を諦めた記憶がある。それで今日ふと、十年以上前に似たようなことをSSIでやってたんだと思い出した。あれー、改良出来そうじゃん。
ええと。今回求めてるのは、指定したログファイルの特定行を呼び出す簡単なCGIを置いて、それをSSIで「何日分読み込む」みたいに指定して呼び出すこと。一行毎に一回分としたテキストをタグで装飾しておけば、CSSはここの共通のが流用できるから、おそらく出来る。
Perlとか全然分からないのだけれど、覚える必要があるのは行の抽出だけのようだし、ちょっと調べ物しつつ継ぎ接ぎしてみる。
2017年9月6日(水)
やっぱり、好きな音楽聴くとワクワクする。あとリクオの雨上がりがとてもいい。
日記の管理に関しては正直なところ、PerlやPHPでのスクリプトの組み方が難しかったり、処理の重さや煩雑さを感じたりして、先から考えあぐねてる。静的な表示で十分間に合うとも。
手抜き管理でのらくら運用することがここを立ち上げてから唯一の一貫したコンセプトなので、当面は、このファイルを体裁立ててログをつくりそこから読み出す、なる昔のやり方に帰結しそうだ。
日付の挿入とハイフン区切りは当初なんとなくで決めたフォーマットの継承で、このおかげで置換に関してはとても楽が出来る見込み。
2017年9月9日(土)
すこぶる快晴。疲れた。
2017年9月10日(日)
ロケットストーブを作りたい。
2017年9月13日(水)
- 来年の手帳が欲しい
- 明後日の今頃にカッシーニの土星ダイヴ
- あかつきが火星にジェット気流を見つけたとか
- りんごは最近流行りのふじよりも、紅玉や千秋など堅く酸っぱいものが好み
- 竹取物語の込み入った解釈を読む
- 紫蘇の花のごく薄い紫色に何故かシラネアオイを思い出す
- 秋茗荷は明日収穫の予定
- 釣りがしたいね
- そのうちたばこの総括もしたい
- ロケットストーブが完成したので明夜、試運転の火入れをしてみる
2017年9月14日(木)
ロケットストーブの仕組みは単純だけれど面白いなあ。炎が自ら空気を取り込む様子をなんべんも観察してしまう。
今朝、すばるを良く眺めていて、幾つかの星の集合であることがこの目で確かめられた。それは印象的には青く鋭く、谷村新司が歌っていた「さんざめく星たち」という歌詞の表現はかなり的確だ。
眠たい。
2017年9月15日(金)
カッシーニお疲れさん。ああ、いま見てるこの空の向こうで潰えて砕け散っていったんだ、という感慨があった。
明後日は台風の影響で激しい雨になるらしく、夕刻より大気が涼しい。週明けにはがらりと風が入れ替わるんだろうなと思ってる。
ニコチンの供給がないため夢見が悪かったり、あるいはあまり眠れなかったりと睡眠の質がダダ下がりしていて、その反動で昼間に微睡むことも割とある。身体が慣れるまでは折り合いを付けるしかないのだろう。
写真趣味が滞っていて、これもなんとかしたい。カンフル的な意味も込めて、シグマの18-35mmF1.8狙ってる。
2017年9月18日(月)
SIGMA 18-35mmF1.8を買ってしまったよ。まだ撮っていないから、明日以降に持ち出してみる。
2017年9月20日(水) レンズめっちゃ明るい
SIGMA 18-35mmF1.8(PENTAX用)をK-50で使ってみて、レンズの性能や取り回しなどのどういった部分にリソースを割り振るかという、ペンタックスとシグマの方向性の違いが明瞭に感じられる。めんどっちいレビューはさておき、かばんの中のレンズ構成はHD 15mm F4、18-35mmF1.8、DFA MACRO 50mm F2.8の三つとなり、好きなレンジをなんとかカバーできた。
正直に言うと、予算やズーム領域的に18-35mmと16-85mmのどちらを選ぶか、最後まで悩んだのだよねえ。今日は早めに眠って明日写真撮る余力を確保しとこう。
このサーバーの片隅でボソボソ付けていた日記を過去の雑記としてアップロード、その他細かい手入れなど。
2017年9月22日(金)
夕刻より雨。
唐突に「喫茶店でも開いたらいいんじゃね」みたいな提案が舞い込んできたんだよね。会社を辞めたがってる大叔父が協力するかもとか、立地そこそこの土地と建物をただで貸すから、っていう。いろいろ察しろという向きのようで、僕としては寝耳に水なうえ現実感もない。大丈夫か。
昨夜からSteamのきつね操作ゲー「The First Tree」を始めており、作中の細かい含意など翻訳もせずに実績を解除してしまった。無駄なBGMが流れないことや透明感に満ちたグラフィックはなんだか、PS1のスパイロ×スパークスを思い起こさせる。きつねが自分の家族を捜しつつ男女二人の記憶を辿っている、と言う趣旨は分かるんだけれど、しまったなあ、勢いだけで随分と物語を進めたために、関係性や時系列が把握できていない。操作はすぐ慣れるもので、美しい自然をパンさせるだけでも爽快感がある。
うーん、ゲームって夢中になろうと思えばなれるだけに、Steamで面白い作品をあれこれ見つけ出してプレイすんのは、自分に引け目がある。目下やりたいの再掲。
- Seasons after Fall
- Homesick
- Rain World
- Astroneer
- OneShot
それから吉田篤弘の新著である「遠くの街に犬の吠える」を読んでいる最中。「クラウド・コレクター」や「すぐそこの遠い場所」で扱われていたテーマの一つである「消えゆく音」が、今回の新著の冒頭数ページからも強烈に漂ってくるのを感じて、物語の続きをもどかしく思う。毎年恒例となっているムーミン・シリーズ冬の章も読み進めたいし、この季節は夜が長すぎるってことは決してない。
2017年9月24日(日)
春から育てていた茗荷としその実を収穫して醤油漬けを作った。一日二日経てば塩分が浸透して食べられるようになるはず。あの醤油漬けを作るまで半年の時間や、除虫に水遣りなどの手間が掛かっているんだなー。上手く漬かれば白米にきっと合う。
WIRED.jpの雑誌を紙媒体で取り寄せた。WIRED.jpは結構好みでオンライン記事を読むのだけれど、今月号はアフリカのスタートアップや見聞特集となっており、紙媒体でじっくり最新情報を拾おうと思ってのこと。これ書いたら読もう。
2017年9月26日(火)
叔父と道の駅を回ったり、栗や栃の実を拾ったり。市街のあちこちから金木犀が風に乗って香る。
数年前から細々と思っていることの一つに、あけびを育てることがある。果実が緑色のものと紫になるものの二種類があるようで、僕が考えているのは後者のあけびだ。……育て方を検索すると自家不結実性とのこと。てことは、野山で採取した苗をただ育てても意味がない。小葉が五枚のアケビと三枚のミツバアケビを混植する必要があるから、路傍や切り通しの明るい薮を観察することに決めた。運が良ければ果実からの取り蒔きも出来るし、気の長い話ではあるけれど、いずれはあけびの実を安定して収穫出来るようにしたい。
2017年9月27日(水)
ハタチくらいによく聴いていたKyoto Jazz Massive(KJM)が、新たに「Kyoto Jazz Sextet」として生まれ変わっていたことを知った。二年ほど前からだってさ。視聴したりインタビュー記事でコンセプトを読んでいるけれど、KJMがわりと取り留めなくジャンルの垣根を越えて自由な音楽活動をしていたのに対し、こちらKyoto Jazz SextetはKJMから前進し、最新のストレートなジャズを日本人が組んでやるよ、ということのようだ。
へー……一応聞き慣れているKJMの後継なら、ジャズ音楽への取っ掛かりに手頃かも知れない。あとでしっかり聴いてみることにした。
あと、いま借りているポケットサーバーは使い心地が微妙だったりレンタル代が嵩張ったりで、近くXREAへ帰ることにする。
来年用の手帳を使えるようにしておいた。メモを取るならアナログな方が自分の性に合ってる。
品種不明なあけびを近所の薮に見つけて、まずは一つめ。
2017年9月28日(木)
ライフゲージが上手く回復しているときは手の込んだ掃除をするみたいで、あと一月もすれば暖房器具の出番だからと、積ん読を整理してストーブの置けるスペースを作り始めた。照明も、机の真上から照らせるものがひとつ欲しい。
筑摩書房のPR誌「ちくま」の9月号を見本誌で取り寄せたものがただ今、目の前に置いてある。クラフト・エヴィング商會の主要な活動場所の一つがちくまのようだ、とあたりをつけてみていたもので、届いた雑誌を広げてすぐ「イラストレーション/クラフト・エヴィング商會」の文字が視界に飛び込んできた。うし。商會目当てで「ちくま」をしばらく読んでみる。この購読料でこの質と量の文章を読めるというのは、商會を抜きにしてもかなりスゴい事だなー。
雑誌つながりで良い機会だから「本の雑誌」も目を通しておきたい。これは椎名誠やあやしい探検隊の顔ぶれが創立に関わっているとのことで、存在を知って以来気になっている。自分の傾向的に講談社は馴染みがあるから、その辺も。
あ、まずい。小冊子蒐集は狂うほど楽しくて盛り上がるから、アームチェアトラベリングの趣味と一緒に封印してたんだ。海外の観光パンフなどはお気に入りをベッドサイドに立ててあって、特にフィンランド政府観光局の「トラベルノート」は手がけた人物の人柄が伝わってくるようで、今なおお気に入りとなっている。話が脱線した。
とりあえずだね、書店へ行くことがあればPR誌は見せてもらうことにして、冒頭で書いた書籍の整頓に道筋を付けたい。初夏の騒がしい闇には無かった味わい深さを、なにかしつつ過ごす夜長から受け取っている。
2017年9月29日(金)
クラフト・エヴィング商會関連の情報を珍しくFacebookから仕入れていた。吉田篤弘のオンライン連載は現在、角川春樹事務所で「おやすみ、東京」と食楽webの「月とコーヒー」が進行中。単行本としては「京都で考えた」が十月二十日に刊行予定とあり、こちらは作品群の舞台袖らしきお品書きだった。
ありふれた話として、本の手入れは壁のヤニ落としや模様替えに発展している最中だ。週末は行楽日和なんて言葉を聴いて目が若干濁るのを感じる。好き好んで取り散らかしてるのは仕方がないので、これを今年の大掃除と位置づけることで主体を保ちたい。
喫煙を止めておおよそ一ヶ月が、ニコチン摂取を止めてからは二週間が経過した。意味の無さそうな節目でもこうして文字に起こすと慰められるもので、先の見通せる道を行くことが大切なのだなあと思う。離脱症状はおそらく現在がピーク。
2017年9月30日(土)
昼下がりにJAXAさんからの手紙が届いた。やっと来たかあと馬鹿丁寧に封を開くと、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の名付け親認定証に、つばめの刺繍入りキーホルダーが同封されていた。今年五月末のキャンペーンで衛星二機に愛称を応募したものだ。こういった催しを通じて自分も宇宙開発に参加出来たり、その未来を垣間見ていて、そのお陰で日々の生活に小さな希望の火が灯っている、と言ったら大げさかもしれない。
新聞に今年の米の収量が例年並みと載っていたのだけど、栃木県は不作で全国最下位とも書かれていた。平年を100として今年は93。そういえば八月の日照時間が例年の半分、なんてここに書き付けていたっけ。
それから奥日光で昨日の朝、初霜初氷を観測したとのことだった。ここでも明け方に十度以下まで冷え込んだから、今後は季節の巡りは早まるのだろうなあ。