イナカの灯台

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2010年8月

2010年8月5日(木)

バラの剪定をしていて毛虫に刺された。

バラというかモッコウバラなのだが、この時期若い枝がびょんびょん伸びてくるので、それを生え際から切り詰めてやっていた。夕闇が迫った手元のよく見えない状況で、切り落とした枝葉の先が右手をかすめたその時だ。瞬間的に感電するような痛みを覚え、慌てて手を引っ込めた。

即座に見当を付けて探すと、体長1cmほどの若草色……とはあまり言えないケバい三つ叉の槍を持った毛虫が一匹、葉にしがみついていた。きのこじゃないがこれも子供の頃図鑑で見た事がある。凶悪な見た目で印象に残っている毛虫だ。こういうときの応急処置はと、直ちに患部を流水に晒して痛みが引くのを待ったが、やけど後をずきずきと刺すような痛みが増すばかり。とりあえず万能薬ムヒを塗ってWebで刺す毛虫を調べてみた。

どうやら僕が刺されたのはイラガという蛾の幼虫らしい。刺す毛虫3 イラガ/庭の刺す毛虫・刺さない毛虫 (社)農林水産技術情報協会というページによると、イラガのトゲは体内の毒腺につながっていて刺すと同時に相手に毒液を注射する、という。水で流しても無駄なわけだ。抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏を塗るのが効果があるとのこと。よく分からないが多分、塩酸ジフェンヒドラミンが入っている軟膏ならなんでも良いんだろう。そのうちPVA配合とか言う軟膏を見つけ出してべっとりと塗り、寝ている間うっかり他に触れないよう絆創膏をばってん印に貼った。

それにしても酷く痛い。かゆみこそないが痛覚に直接訴えるいやらしい痛みだ。これを書いている今も親指の付け根はびりびりするし、今日はもう落ち着いて眠れそうにない。

2010年8月12日(木)

喉の調子がおかしかったので病院へ行ってきた。

朝の九時ごろ電話を入れると「大変混んでおりますが……」とのこと。この病院、木曜日は午前中しか診察を受け付けていないので、たぶんそのためだろう。少し急いで自転車を漕ぎ一時間弱、受付にはすでに28名の予約が入っていた。「診察の順番まで一時間以上待つ事になるから、病院外で待っていても構わない」という旨を言われ、冷房の効いた待合室を後に近場の河川敷運動場へ向かった。

自販機でお茶を買い、運動場の芝生に寝転がってぐうたらと過ごすことしばし。直射日光で焼けるように暑い。そのうち屋根の付いたベンチに移動したが、そばの切り株で20cmほどのきのこを見つけて写真に撮った。きのこ

るりまつり オニヤンマ

近くの川風のためだろう、日陰のベンチに心地よい風が吹いてきて過ごしやすい。ぼんやり見ていると、ランニングをしているおっちゃん、何かのトレーニングなのか後ろ向きで歩き続ける人、ゲートボールをしながら暑い暑いと騒いでいる一団など、晴天の日中でも河川敷を訪れる人々は割合多い様子。一時間ほど暇をつぶしたのち再び病院へ赴いた。

診察では医師の判断でレントゲンと採血、尿検査をすることとなった。少し大げさな気もしたが。診察の結果は「喉の粘膜が慢性的に荒れているようだ、煙草と冷房のせいだろう」ということで、レントゲン写真に妙な影でも映っていたらと気にしたのだが、一安心。気管支拡張剤と鎮痛・鎮咳薬を二週間分貰うことになった。尿と血液は少し日を置いてから結果が出るらしいので二週間後にまた病院だ。ちなみに待合室に血圧測定器があったので使ってみた。僕の最高血圧は116mmHg、最低血圧71mmHgだった。たぶん平均的な範囲だと思う。

帰り際に小雨がぱらついてきた。そういえば今日辺りに台風が東北地方へ上陸するはずなんだった、と思い出したが、さして降りそうでもないなと判断し、のんびりきこきこ漕ぎながら帰途についた。

2010年8月14日(土)

庭のライラックの木の下に、カブト虫やクワガタがわらわら死んでいるのを見つけた。ざっと数えただけで十匹以上、どれも固い殻だけを残して散らばり転がっていた。

カブトなんて小学生以来だ、なんてワクワクどころじゃない。茂みの下にかたまって、まるで誰かが世話を放り投げて死骸だけ捨てていったかのようだ。なぜライラックの下なのか、どうしてこんなにたくさん死んでいるのか、まるで見当が付かない。木の下からは道路を挟んで背の高いフェンスがあるし、死骸以外には何も転がっていない。うーん、謎だ。

T字に広げた革紐 首輪を付けたちびコウ話変わって、今日は腰に引っかけていたぬいぐるみに首輪とつり革を作ることにした。

今までは安い皮のチョーカーで結んでいたのだが、そのチョーカーもはげてきてしまったし、いつ切れるか分からないので、革紐など買い込んでおいたのを使い回すことにする。

レザーパンチだかなんだか、そういった工具で革紐に穴を開け、留め金のジャンパーボタンをプレスして出来上がり。かんたん、かんたん。

これでもう切れたり無くしたりする心配はしなくて済みそうだ。他のぬいぐるみ達にも何かアクセサリを作ってあげたいが、彼ら彼女らは超特大とか3Lとかの一抱えもある大きさばかりなので、ちょいっと作るわけにはいかない。今日はしとしと雨が降り続く様子だし、ぬいと戯れて過ごすとしよう。

2010年8月20日(金)

テント 月居トンネル 明神トンネル自転車で茨城の海まで行ってきた。道中、八溝山地と呼ばれる小高い山々があり、そこを通るのにいたく難儀した。

何が辛いって、緩やかな上り坂とカーブだ。ママチャリを漕いで登れないので降りて押したが、足にまめが出来た。

海それでも、自分の体を使って海を見られたのは感激だ。ざぁー、ざざぁー……という音を聞きながら、仲良くなった地元の方と寝転んで空を眺めてた。

で、帰ってきてからが本題だ。なにやら喉の調子がおかしい。酷く咳き込むのだ。病院で診察して貰ったところ、気管支炎が悪化していて、喘息のようになっている、とのこと。あああ……。峠のぼりを頑張りすぎてこうなったらしいのだが、とにかく抗生物質とステロイドその他諸々をもらって今も咳き込んでいる。咳き込みすぎて頭の奥が痛い。正直日記どころじゃない感じだ。

仲良くなった地元の方には手紙を出すよと言ってあるので、一宿一飯のお礼にビールも送ろうかなと考えながら今日はここでおしまい。

2010年8月30日(月)

沼原湿原気晴らしに那須の沼原湿原へ。湿原を見下ろせる駐車場から標高300メートル下にある沼原池は揚水発電の貯水池で、今回が初めての来訪だ。

お天気があまりよくなかったので自然遊歩道へ入るのは控えることにし、代わりに貯水池を一望したりと、少しばかりぶらぶら散策。ガマズミやクヌギらしき木の実がなっており、すでに辺りは秋口に入っているだろうか、爽やかな風が高山の散歩を楽しませてくれた。ガマズミ クヌギの実あかとんぼがいっぱい居たのは貯水池があるからだろう。半草原の芝生が広がっていて、そこに捩花がぽつりぽつりと咲いていた。アキアカネ

山に登るときには気圧計を持ってこようと思っていたのに今回は忘れてしまった。この沼原湿原、まだ本格的な秋の訪れには幾分早いようなのでまたもう一度来よう。その時に気圧がどの辺まで下がるものなのか調べてみようと思う。

山々の間から重たい雲が割合な早さで下界へ流れ出していて、これは帰り道に降られるかなと思っていたのだが、その通り帰途につく途中で激しい驟雨に襲われた。自宅近くでは全く降っていなかったので、雨雲は逸れて行ってしまったらしい。山の上から撮った写真には霧の立っているような所や暗雲に覆われて日の差さないところ、または窓のように陽光が差している場所もあり、この辺りの地形と気象の関係はかなり複雑な様子だ。本日夕方の山沿いの降水確率は高かったが、自宅付近は山沿いとはいえ扇状地の扇端の手前なので、降るかどうかいつも微妙なのだ。あまり関係ないが、自宅を含めたこの小高い丘の上の住宅地は地下湧水を生活用水として利用している。近所の農業用水も地下水を水源としていて水が綺麗な為にホタルがよくいる。要するに扇状地に位置するこの地はボーリングで深く掘らないと水が出てこないのだ。ここから見上げる那須連峰は活火山帯であるため、地の利を活かし市内には多くの温泉ホテルが散在している。

話が逸れたが、山のふもとである地元にはまだ秋は訪れていない。ツクツクボウシの声が多くなると夏の終わりを感じるものだが、今年は例年になく暑い八月だった。このまま九月へ踏み入るのがちと惜しいように思うのだけれど、まあ、秋も良いか。

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