2022年1月27日(木)

発熱はないものの、喉の痛みと腫れがひどかった。それで昨晩は気が弱くなり、県の受診・ワクチン相談センター(24時間対応)へ電話し、居住地周辺の対応施設を案内してもらった。もうすぐ日付が変わるころ。電話口の職員さんは声のトーンが抑えめというか、反応もどこかぼんやりとしており、正直なところこんな時間にリソースを割いてもらって申し訳ない、という気が先行してしまった。別れ際に「お大事になさってください」と気遣っていただいたのだけれど、そちらもだよ! とっさのことで上手な返しを言えなかった……お疲れさまです。時間の都合があって今朝になり、案内されたクリニックへ連絡を入れた。こちらの状況を電話で聞かれたり答えたりのあと、そのまま来て下さいといわれ、クリニックの窓口へ。一般的な受診の手続きを経て診察室で診ていただいた結果は「喉を痛めたか喉風邪でしょう、冬場ですから」というものだった。そうなのかー。医師はこちらの振る舞いから様々なニュアンスをくみ取って診断したんだと思うけれど、熱はあるかといった一連の問診のほか具体的にしていただいた診察は、指先で血中酸素飽和度を測ることと、服の上からの聴診だった。そうか、発症するとそのあたりに異常が出やすいのだな。僕はどちらも問題ないようだった。喉粘膜の腫れを抑える薬を処方してもらい、会計を済ませて外へ出た。足止めを強いてしまった家族にも申し訳なかったというのと、疑わしい症状が現れたら取れる行動は激減する、ということが身にしみた。ともあれ感染していなかったなら喜ばしいことで、こうした行動を取れてよかった。蛇足として、僕のように疑わしい症状がある人であれば診察は公費負担、そうでないけれど診てほしいという場合は自費とのことだった。今回支払ったのは、出してもらった処方のぶん。『ココ・アヴァン・シャネル』を観た。自立とさみしさの話だった。中指を立てて越境する人がかっこいいのは、どう笑ってもつきまとう陰りのためでもあるかもしれない。それから色を気に入って頼んだマフラーが届いた。おもに薄緑系。あいにく来月二十日までまん延防止措置が出ているけれど、人のいない場所なんかを散歩することがあれば着ようか。手のかからないやつだよ……。あと、加湿器を物置から出してやっと使いはじめた。

2022年1月26日(水)

熱はないのだけれど、いぜん喉が痛む。少しでも疑わしいと身動きの一切が取りづらいな……。選択肢も限られているし、今夜は早めに眠ってあしたの体調で考えるべし。ユキネコちゃんが届いた。生意気そうな目がかわいいかわいい。マズル感を出してあげられないかと考えているのだけれど、そのために入り用な細くて白い糸は、いま手元にない。いずれ手芸店でミシン糸かなにかを探すつもり。ここへ書いたかどうか忘れたことで、地元自治体の感染例報告からは年齢層や性別といったおおまかな属性が省かれるようになった。県の保健所業務が逼迫しているため、とのこと。

2022年1月25日(火)

きのうから少し喉が痛む。火照ってもいるのではときょうの昼過ぎに体温を測ると6度7~8分。コロナウイルスに感染すると急な発熱を伴いやすいと聞いていたから、7度台になったら行動不能に陥る前に誰もいない祖父宅へ退避しようと考えていたのけれど、あとで測るとおおむね5度台から6度ほどに収まっていた。5度台もちょっと謎だけれどそういう話ではなく。人の体温は夕方にかけて上がるものだけれど、疑わしい要素が加わると焦りも加わるし、疫病かそれ以外かの判別はむつかしい。それ自体は体調の変化に対して警戒できてるってことであり、なにもなかったのなら安心すればいいよ、という話だけれどさ。疫病対策の雑なメモをまとめていたおかげか、行動の選択そのものはあまり迷わなかったように思う。こうしたことが本当に役立つことがないようにしような。母の三回目の接種予約をオンラインで取った。次の日曜午前の枠。

2022年1月22日(土)

めずらしく昼寝をしてしまった。きのうから頭がぼんやりするうえ、いまは軽い頭痛。もうしばらくしたら春の気配がにじんできてしまうと思い、なるべく冬の景色や感覚に触れておくことにした。いくら自分にとって過酷だといっても、逗留したら名残惜しくなるのは場所も季節も同じなのだな。そして風景と記憶が交じりあうとき、人はそれらに愛着を覚え、先々で振り返りもするのではないだろうか。

2022年1月21日(金)

午前中までに積もった雪は昼にはすっかり融けた。病院をハシゴするため行ったり来たり。身体の深部の熱まで奪われる寒さや、感覚がなくなる指先の痛みにふるえながら、「冬のバーカ!」みたいな悪態を頭の中でついていた。夕暮れの空はそれなりに美しかったはずなのだけれど、ただ寒いばかりにそれを観照する余裕がない。僕はどちらかというと温暖な気候に向いた生きものなんだろう。少し前にVanness Pen Shop, Little Rock, AR で注文したグレー系インクのサンプル16ロットが届いた。よきかな。全てをボトルで手に入れるわけにはいかないから、これとつけペンで気に入るインクを探す。といっても、普段使いにするならいまのダイアミン・グレーで決まりなのでは、と思う。意外な好みが見つかるとよいな。

2022年1月19日(水)

面談へ。スポーツ会への参加は(第6波のため)キャンセルしつつ、職業適性検査の結果を聞いた。机に向かう系や教育・対人支援職に適性がある一方、手先の器用さについては心もとないため、早さよりも自分のペースで取り組める作業の方がよいのでは、という結果だった。職場でのコミュニケーションにも特に問題はなさそうだということが結果に書かれており、おお……と思う。研究職や言葉/文章方面は僕自身も関心がある分野だったから、認知機能やワーキングメモリーには難があるとしても、やってやれないことはないくらいのレンジにあるのかなと思う。形態のスコアがE/Dのわりには写真を趣味にしていることだし、職員さんがおっしゃったように、これはたんにテストの診断結果なんだね。こうした結果が返ってきたことで、やれそうならやってみようか、みたいな意欲が湧いてきそうに思う。ほかの職員さんからは、仕事にはおおむね適応できるだろうけれど、手を抜くところと力を入れるところのさじ加減が難しかったり、ストレスを抱え込んで調子を崩したりするかも、そのへんのバランスが課題になりそうだ、ということを言っていただいた。なにかにつけ痛感している箇所なだけに、それが自分の課題になってくるのだなー。正月に引いたおみくじにも書かれていたことだけれど、少しずつ着実に外堀を埋めて、必要なものを身につけて復帰しような。