2017年10月15日(日)

なんべんも書いてきたけれど、今年の気候は雨と寒さに覆われているみたいだ。

望まれた振る舞いをして得るものなんか無いのに、それに気付いてもまだやってる。

2017年10月14日(土)

甲斐路という品種のぶどうは皮の香りに紅茶らしさが感じられる。

夜中に原因不明のじんましんが出て、夜間診療窓口のお世話になっていた。また発症するようなら日中に詳しい検査をと言われ、朝五時くらいに点滴を受け処方を少し出して貰い、雨の降る中粛々と帰宅。あの痒みはちょっとおかしさを感じるくらいではあったし、負荷が掛かれば不満の声を上げる、人体のよく分からない機能を実感したりもした。

今日はくそさみい一日であった(ずっと13度くらい)。そして猫が時折、左手を僕の口に突っ込もうとする。早く落ち着いて遠くへ目を向けたいなあ。

2017年10月13日(金)

今月末に地元で文学の講演があるとのこと。テーマに沿って何らかの話をするのだろうなあと思っているけれど、そのひとりが作家の三浦しをんさんだ。このひとの「しをんのしおり」という本は口語体の切り口が面白かったし、クラフト・エヴィング商會とタッグを組んだ「『罪と罰』を読まない」は名作を初めて読む楽しさが伝わってきて、こちらもやはり良かった。

そんなんで、僕からは三浦しをんさんを面白いことを考える人と知っているものだから、月末の講演を聴きに行くことにしたよ。椎名誠さんが著書で折に触れ「頼まれて人前で話をしてビールを飲んだ」みたいな記述をしていたから、あんな感じでえっちらおっちらと地元を訪れて下さるのかなあ、なんて思う。

それから今秋ようやく言うこととして、肌寒い。

2017年10月11日(水)

子供も楽しめるという触れ込みの作品って、何らかの取引の場面(やりとりってことだ)が技法としてわりあい登場するものだけれど、その取引が慎ましいほどに作品の美しさは募るなあ。キャラメルが現世の象徴だったり、鰆一匹で身を助くとかね。

2017年10月10日(火)

少し花粉症のようで抗アレルギーの処方を出して貰った。旧市街の耳鼻咽喉科が閉院していたことに、今さら気付く。身の回りのばたばたは来週中に最初の一段落が着く見込み。

2017年10月8日(日)

平地と山林の境界なんかを観察して周り、三葉系あけびと五葉系あけびの蔓を山取りした。そのついでに農業用水路の落ち込みを覗いて、おそらくニジマスの影がさっと動く様子を確認し、釣りをするなら今年はここが良いなととっさの目星を付ける。マタタビの樹勢はあーこれ系ねと頷けるものがあり、たわわなその実の使い道をちらと考えはするけれど、うちの猫がマタタビに弱いため本気で乗り出したりはしない。その後は商店や直売所を見てまわり、フリマや香木の展示を眺めた。老人男性らの一行が凄まじい勢いで鮎を買い求めていた。

つまるところなにかしていただけで過ぎ去った日だった。

2017年10月7日(土)

2019年に平成ムーミンの次となる、ムーミンアニメの新作が放映されるそう。海外製作で初めっから国際色が強い、という情報が流れ着いているだけなため、日本語の公式を視野に入れておく。

2017年10月6日(金)

児童書籍は価値観の衝突が激しい、大人の戦さ場だと思ってる。その畑で賢者ならまことに賢者。

たばこ止めると言い出したらすぱっと止める様子は父にそっくり、という趣旨のことを昨日、身内から言われた。距離を置くと却って喫煙への美学は尖る気がしていて、拘りを捨てるための労力は禁煙とまた別に見積もる必要があるようだ。おそらくはもっと違う対象へ価値観の重心を移すことで、この内心の見栄を払拭できるはず。

夕暮れのマジックアワーやブルーモーメントは、風景の中に落ち着いて行く息遣いがあって、あの青と灰色とオレンジの色合いがしみじみと良いものだね。