2014年09月27日(土) – nPOPQのデータベース破損のこと

常駐しているメーラー「nPOPQ」が終了処理に失敗してログを保存出来なくなった。のを、「nPOP(Q)カスタマイザ」で解決した顛末。

いちおう書いておくと、nPOPQがクラッシュを起こすまで、巡回していたアカウントの数は26。それらのDatファイルサイズは合計で800MBあった。このメーラー、Netscape Communicatorの代わりに使い始めた記憶がある。そうしてこういう困ったできごとに幾度か遭遇してきて、そのたびログを少しずつ失っていった。それでもnPOPQを使っているのは惰性もあるのだろうが、基本的な使い易さシンプルさと小細工の利きが大きいんだろう。

で。

nPOP(Q)カスタマイザの配布元は現在、閲覧出来ない様子。Vectorからダウンロードできるバージョンは01.04.02だが、InternetArchiveにVer 01.04.06が残っているのでそちらを使う。

lzhファイルを解凍して適切な場所に置き、nPOPcust.exeを実行する。はじめに「nPOP(Q)のインストールディレクトリを選択してください」と出るので指示通りに。「ファイル」タブの「データ保存先ディレクトリを指定」にチェックを入れ、Datファイルの保存先を指定する。あらかじめnPOPQの下に空のフォルダをつくっておくとよいだろう。

ウィンドウ左下のプルダウンメニューがnPOPQであることを確認し、「設定書き込み」と「起動」ボタンを押してカスタマイザを終了。これでまっさらな各Datファイルが作成される。

ここからnPOPQの設定。受信箱の各アカウントを右クリックして「新着取得位置の初期化」→「最初から取得」→OK。新着チェックを行うとサーバー上のメールがすべて読み込まれていく。僕の場合はオプションの受信設定で「新着取得時に本文をすべて受信」と「ヘッダと本文を保存」にチェックを入れていたため、アカウント一つ一つのメール取得にやたらと時間がかかった。カスタマイザの「送受信」タブ→「POP before SMTP」→「認証後の待ち時間」のデフォルト128ミリ秒をより短く設定するといくらか読み込みが早くなる気もするが、その辺はサーバーと回線の調子次第だろう。

この作業を一アカウント毎に繰り返し、nPOPQを終了させてDatファイルの保存処理がきちんと行われているか確かめる。要するにクラッシュの原因の特定だ。壊れているアカウントのDatファイルを特定できたら、そのアカウントの直近の受送信記録を削除してみる。大体は移動前のSaveBox.datかSendBox.datに問題があるのだ。二つともテキストエディタで開けるが、エンコード形式が内部でまちまちなので、その辺の編集に強いGreenpadなどをおすすめしておく。

それが終わったらもう一度アカウントを右クリックして設定画面を開こう。「アカウント設定」の「送信」タブで「送信時に自分宛てにコピーを送信」のチェックを入れる。これはnPOPQの送信箱や受信箱がクラッシュしていた場合上記の方法以外ではどうしようもないので、記録を確実にサーバーへ残す上での今後の対策となる。

さて残るはアドレス帳。カスタマイザで保存先を移動したためnPOPQには表示されずにあるが、nPOPQ.exeと同じフォルダにAddress.lstというかたちで置かれてある。nPOPQをいったん終了してから新しい保存先へコピー&ペーストで移動させ、再びカスタマイザを開き「その他」からアドレス帳をCSV形式にエクスポートしておこう。保険はあって困らないし、ほかのメーラーやSNS検索でCSV形式の互換性があるのは役に立つ。

nPOP(Q)カスタマイザには様々な設定項目があるけれど、あとは各々に任せて今日の雑記ここでおしまい。