物語の端切れ

「『何を見ても何かを思い出す』」
「はい?」
「……もうすぐ十三回忌なんだ。親父のね」
窓の外を眺める彼の後ろ姿を、私はただ見つめていた。     ──『何を見てもそればかり思い出す』

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